chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

寂しさ紛らわし市場

ニコ動からの派生物を見ていて気がつくこと
http://d.hatena.ne.jp/chintaro3/20101117/1290000090
の続き。
 
私は音楽を長い事、趣味にしているけれども、その原点は、子供のころ、家で1人で留守番してて寂しい夜とかに、「歌を歌うと寂しさがまぎれる」ということに気がついた事だったと思う。私が今まで1人暮らしでやってこれたのは、日々の音楽のおかげと言っていい。
 
これは、ある人にとってはアニメかもしれないし、ある人にとってはゲームかもしれないし、読書かもしれない。今ならニコ生かもしれない。twitterをそういう目的で使う人も居るだろう。「消していると寂しいから」という理由で、TVをつけっぱなしにしている人も居る。深夜のコンビニなんかも寂しさを紛らわすのには役立つ。飲み屋やキャバクラなどにも、そういう一面があるだろう。
 
そう考えると、「寂しさ紛らわし市場」というのは、実はとても大きな市場だと言えるはずだ。
 
「寂しさをまぎらわすのに役立てばいい」と気がついて、そう割り切るのであれば、それがプロの優秀なコンテンツである必要はない。素人のニコ生で十分だ。
 
この切り口で「嫌儲」について考えると、別の理解ができる。「嫌儲」は、単にお金を出し渋っているのではないのかもしれない。「寂しさを紛らわすためのコンテンツに金を払わなくてはならない」という状況に対して、「寂しさという、人の心の弱みにつけ込んで金儲けするのか!?」と反発しているのだ。
 
KarenTやニコニコチャンネルがイマイチな原因の1つは、そこに気が付いてないか、もしくは軽視していることにあると思う。
 
エンターテイメントコンテンツを売りたいならば、その前にまず、その人の心の「寂しさ」を十分に埋めて、解消させる必要がある。その方法の1つとして、手っ取り早くイベントは有効だ。ニコニコ本社にも期待できる。たくさんの人を集めて、同じ目的でみんなで盛り上がればよい。そういう状況下なら、売り上げも伸びやすいだろう。
 
関連:
ゆとりでもわかるコンテンツの価格の決まり方
http://d.hatena.ne.jp/kawango/20101120
 
いまだタイトル決めれず: 電子書籍音楽配信の夢を見るか(2)
http://yamabug.blogspot.com/2010/11/blog-post_22.html
 
11/25追記
無料コンテンツがもたらす崩壊 --- 論理的なアイデアはまだかい?
http://d.hatena.ne.jp/ronri/20101125/1290654691