自家発電機が二十万ぐらいからあるが、非常に品薄らしい。自分は軽四を持っているので、DC12VからAC100Vを作れるインバーターさえ買っておけば、自家発電機より安価に非常時に備えられる。
ということで、ちょっとぐぐって調べてみたのよ。インバーター自体、知名度が低いこともあり、まだ普通に流通してる。売れ線は数千円の方形波方式のようだが、電気回路の設計を仕事でやっている身としては、絶対そんな安物は嫌。安全規格を何か取ってればまだ許せるが、ノンブランド無印の電源機器なんて危ないに決まってるだろ。
とはいうものの、この「自動車の１２VからAC１００Vを作る電子機器」というのが、電気用品安全法の対象になってないらしく、ことごとく無印なのよ。ありえねー。2000Wで無印とかありえねーよ。
この場合、購入の判断基準は国内でそれなりに実績を積んでいるメーカー、という事で選ぶしかない。
それから、当然、正弦波方式な。正弦波方式じゃないと電動工具が動かないどころか壊してしまう場合がある。災害対策用としては、停電だけど電動工具使いたい、というケースも想定される。ここで数万円をケチってはいけない。
既製品から選ぶとしたら、このメーカーがよさげ。
(株)未来舎 FI-S263A 12/24VDC
(株)未来舎 FI-S603 12VDC 50HZ/60HZ
ＰＬ法の製造物責任保険付き
この一言を書くことができているインバーターメーカーってここだけかもしれない。変換効率も非常に高くて、いい仕事してる。このメーカーは自衛隊や電話会社にも自社製品を納品しているそうなので、実力的にはトップクラスだ。
個人で使う用途の場合、容量はでかけりゃいいってもんじゃない。700Wタイプだと、12V入力側は６０Aも流れることになるので、配線が難しい。とにかく太い電線で、端子の固定も万全を期さねばならず、電気工事士ぐらいの技量が必要になってしまうし、そもそも小さな車ではこんな大容量の電流を安定供給できないだろう。
200Wぐらいで保護回路がかかるものの方が、個人用には安全で使いやすいかもしれない。200Wなら、ヘッドライトを消せば軽四でも安定供給できるはず。（ヘッドライトが１灯１００Wぐらいのはずで２個なので。）値段も￥35,000-ぐらいで、国産品としては良心的な価格と思う。
