chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

原発は、人がどう生きるべきかを問う

 
震災以降、毎日原発関連のニュースを3時間ぐらいチェックしている。
原発を推進するか反対するかというのは、つまるところ、「人はどう生きるべきなのか」という根源的な問いに行き着くんだろうと思う。
 
・選択肢1:それでも原発やるぜ!
放射性物質のリスクは自動車事故より低いという指摘はごもっともなのである。(原発が安いのかどうかは微妙。今回の災害の賠償費用や今後の防災費用を正直に原発コストに算入したら安いなんて言えなくなるだろう。) むしろ、今の日本は平均寿命が伸びすぎて、年金が破綻しそうでヤバいっつってるんだから、原発で病人が増えて平均寿命が縮むぐらいでちょうどいいなんていう、世も末な判断だってありえるのかもしれない。原発がどんどん推進されれば、経済は活性化する。たくさん生産してたくさん消費して、永遠の経済成長を夢見る社会だ。
 
・選択肢2:原始人のように細々と自然と共生して生きる。
こういうのは経済学者が怒り出すんだが、でもな、人間て言うのは過去数千年〜数万年も自然と一緒に生きてきた訳。確かに、科学技術や経済成長は、過去数百年間、貧困を減らし、病気や飢餓を減らし、人口を増やすことに貢献してきたよ。でも、それは今後数千年〜数万年に渡って持続可能な事なのかい?そこんとこどうなのよ。確かに目の前の悲劇を防ぐことには成功したが、それは悲劇を先送りしているだけで、どうせそのうち破滅するんじゃないのか。今回、過去の原発安全神話があっけなく破滅したのと同じように。
 
・遠い将来のどうしようもない破滅が何によってもたらされるかというと、これは恐竜絶滅の原因として推定されているような、巨大隕石とか、大噴火とか気候変動とか、人間の力ではどうしようもない事象によって引き起こされると考えられるので、そうなると選択肢2を選んでも実は何も変わらんじゃないか、という話もあるか。

・ただし、今どういう選択をするにしても、未来の子ども達に負の遺産を残して良いのかどうか、という事は別問題。どう考えたって、廃棄物の処理のめどが立ってないのに原発推進するのは理屈が通ってない。
 
こういう記事も読んだが、それでも、私はいざとなれば原発で仕事してもいいと思ってる。今の仕事の代わりの人の手当てが出来るなら今すぐ行ってもいいぐらい。でも原発を推進しようというのでもない。廃棄物の処理とか、廃炉の処理をする人が足りないというなら手を挙げたい。毎日電気を使い、電気で飯を食ってきた人間の責任として。