chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ギラギラした電飾看板がカッコ悪い時代が来た

 
今年40歳の俺が生まれた頃というのは、まだ電球が主流で、やがて蛍光灯が爆発的に普及して、うちにも来たのが3歳か4歳ぐらいの頃。そんな幼い頃のことはほとんど覚えていないんだが、うちに初めて蛍光灯が来て、父が電球から蛍光灯に付け替えて点灯させた時は家族みんなで「あかるいねぇ〜」って感動してたのは覚えている。ご近所さんもほぼ同時期に一斉に蛍光灯を導入していたと思う。手に入りさえすれば、蛍光灯の方が電気代が安く済んだからねぇ。
 
それから普通の看板も蛍光灯で照らすようなのがどんどん増えて、ネオンでギラギラチカチカさせるのも増えて、要はそういうのが夢や希望の象徴でありカッコイイと思われていた時代だったんだよね。それからずーっと、2011年3月11日までは。そういうのに何の疑問も持たない時代だった。
 
それが、今回の震災で、福島の原発事故が起こって、がらっと意識が変わったと思う。最初は、単に省エネに協力するとか、あまり派手なのは不謹慎だとか、そういう意識づけでしかなくて、この先、しばらく我慢すれば、電力供給が復活して被災地の復興も進み、また全部元に戻るだろうと思っていた。
 
しかし、東電の原発事故対応のまずさにみんながブチキレ出すに至って、そこには複雑な感情があるのだけれど、とにかく、単純に看板が「電飾でキラキラ光り輝いてればカッコイイ」という認識は、どこかに吹き飛んでしまった気がする。
 
自分たちがホイホイ電気を使う事が、原発推進の言い訳にされ、事故もしょうがない、放射能汚染もしょうがない、という話の原因になってしまうと解ってしまったのだからね。
 
何ヶ月後か何年後かわからないけど、電力供給が復活したとき、また東京中のお店が、以前と同じように電飾ギラギラの看板の電源スイッチをONするだろうかね? それって、「私は原発問題にもエネルギー問題にも関心はありません」って宣伝してるようなもんじゃない。 少なくとも私は、そういうのはもう、これからの時代はカッコワルイと思うようになってしまったし、然るべき節電をしているお店で買い物すると思うよ。