カッチーニのアヴェマリアを、トランス風のアレンジでミクさんが歌った作品。
今までの古い価値観で、アリかナシかっつったら、ナシなんですよこういうのは。なんでかっつーと、ミクさんの声が全然サウンドに溶け込んでない。もし人間が唄ってたら、もうちょっと溶け込むように努力すると思うのね。
なんだが、これをうたっているのが「初音ミク」ですよ、となると、ちょっと意味が違ってくる。
この、どうしようもなく溶け込まずに自己主張する声の主が、自分では意志も意識も持たないただの音声合成ソフトなんですよ、という矛盾がなんとも、意味深というか。
で、何度も聞いてると、「あ。これはこれでアリだな」とだんだん思えてくる。