chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

その様式は、いつ、どのような状況下で生まれたものですか

 
ネタ元:
@nifty:デイリーポータルZ:仕事の反省文を女子中学生っぽくデコる
http://portal.nifty.com/kiji/110707145658_1.htm
 
全然アリだと思うんだよね。日頃、同じ事を3回以上言わないと伝わらないという状況に凹んでる身としては。こういうので一発で気持ちが伝わるなら全然アリだと思う。
 
そもそも、今のビジネス文書の様式って、いつ生まれたものなのかと言えば、多くはパソコンが無かった時代に生まれたものでしょ。昔は手書きが普通だったから、その状況で活字を使うと、ちょっとスペシャルな雰囲気を演出できた。
ところが今は何でもパソコンで済ませられるから、逆に手書きの方がスペシャルな雰囲気を演出しやすい。大事な用事を伝えるのに、たまたま担当者が席に居なくて、会議や打ち合わせで電話もちょっと、という場合、メールするより手書きのメモを席に置いておいた方が確実。それも重要度に応じて赤ペンとか使うとさらに効果的。
 
何が一番合理的な様式なのかという事は、その時の環境によって変わってくる。
 
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電子回路図というのがある。一応、最新のCPUの中身のロジックを、MIL記号で回路図に書き表わすことも可能。でも、「回路図」というのが、いつ生まれた様式なのかと言えば、なんと真空管時代なんだよね。時代に適応する形で進化してきているとはいえ、真空管時代に生まれた様式で、最新CPUの中身を表現しようなんて、馬鹿げた話だと、だれでも気がつくだろう。
それで、HDLというのが出来た。さらに、より抽象度合いの高い表現で、PCの中身のロジックを表現することが可能になってきている。
ところが残念なことに、「電子回路を設計する」と言えば、「回路図を書くこと」だと思っている技術者がまだ沢山居る。真空管時代の様式で、競争力のあるプロダクトが作れると、本気で思っているのかね?
 
こういう様式というのは、ある条件下では必須で強力な武器になるが、それを漫然と信じ込んでいると時代おくれになる。
これに類する話って、ごろごろしているよね。