夜、車を運転していて、ずーっと道を照らしている街灯を見て思った事。
今までは、原発があったから、夜中の街灯は原発の電気で照らしていたようなもので、「もったいない」という意識を持ったことはあまりなかったのだけど、原発が停止して、大半が火力発電ということになると、あの街灯が照らされている分、どこかの発電所の中では、石油か石炭か天然ガスが燃えている、という事になる訳だ。
うわー、もったいねぇ!
・全部LED照明にしたら?
最新のLED照明だと、水銀灯の2倍程度の発光効率があるから、電気料金を半減できる。今現在の時点では、太陽電池発電に投資するより、省エネに投資した方が費用対効果が高い可能性はあるかも。普通の家庭用の照明でさえ、費用対効果が見込めるのだから。もっとも、省エネには限界があるのに対し、太陽電池はまだまだコストダウンの余地があるから、将来は逆転されるだろうけれども。
・センサーを付けて、人や車が居る時だけ点灯させたら?
近所の住人が、点滅がうざくて寝れねぇ!とかって苦情が来るんだろうな。たぶん。なので、ON/OFFじゃなくて、ゆるやかに照度を上げたり下げたり、調光するのだと苦情になりにくい・・・かな。水銀灯では難しいが、LEDなら電源はいまどきスイッチング電源のはずなので、調光はそれほど面倒じゃない。
夜の街頭を省エネ化するだけじゃなくってその他にも色々できそうなことはある。
・職場の近くに引っ越す。
ガソリン代を浮かして省エネに貢献しよう作戦。
今の職場の近くって、比較的新しい建物が多くて、家賃相場が高いのでNGなんだが、ガソリン代を差し引きして考えると、またちょっと違う選択肢も出てくるかもしれない。ちょっと開き物件情報見とくか。
・外の光を上手に屋内に取り込む工夫
昼間に部屋の中で照明点けなくちゃならないなんて、本当に無駄だよね。しかも、もし仮にそれが太陽電池で発電した電気だったとしたら、太陽電池の発電効率約20%、LED照明の光変換効率は10%ぐらい(将来は20%ぐらい行くかも)、送電で3割ぐらいロスるとすると
0.2 x 0.1 x 0.7 = 0.014
あーらびっくり。最先端の技術と多大なるコストをかけて、太陽光のたったの1.4%しか室内の光にならないってこと。まぁ確かに、晴れた昼間の最も明るい時の屋外が10万ルクスあるのにたいして、室内はせいぜい1000ルクス程度だから、確かに1%程度なんだよな。太陽光を1%取り込めば、室内照明の代わりになるのなら、光をそのまま各部屋の中に導く、という方法も、ローテクだが筋は悪くない気がする。今なら可動式のミラー等で取り込む光の量を調節して室内の明るさを一定に保つ、とかいうことも可能だろうし。賃貸じゃ難しいけどな!