chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

台風で除染

 
ネタ元:
放射線関連グラフ
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/rad/
 
これ見ると、場所によっては台風でけっこう放射線量が下がってるのな。これが一時的なもので以前のレベルに戻ってしまうのか、それとも多少なりとも以前より下がった状態が維持されるのかどうかは、まだ解らないが、普通に考えれば大量の雨水で放射性物質が洗い流されて、放射線量が下がってもよさそうなものだ、と思われる。
 
もっとも、洗い流された放射性物質はどこかへ移動するだけなので、どこかで下がれば、その分はどこかが上がる。全体で見ればゼロサム。山の中腹とかは洗い流されるかもしれないが、平野にはそういう、洗い流されてきた物質が溜まって逆に高くなる場所もあるかもしれない。雨どいの下の放射線レベルが高くなるみたいに。
 
しかしそれにしてもだな、台風で降ってくる雨水の量、あれを水による洗浄と見立てて、あれをもし人手でやるとしたら、いったいいくらの人件費に相当すると思う? めっちゃざっくりだけど、1回の台風で、少なくとも数百億円規模の除染作業に相当すると思うんだぜ。
 
台風洗浄の問題は、まったく人のコントロールが効かないこと。下がる場所もあれば上がる場所もあるとすると、その上がる場所が幼稚園や小学校だったら困る。
 
ということは、逆に考えれば、台風でどんどん除染されていくような場所に幼稚園や小学校を作ればいいんじゃね?5年10年経って、累計で何十個もの台風が過ぎ去った頃には、かなりの差がつくかもよ。
 
台風で、より綺麗に洗浄されるように、台風の前には屋根に洗剤のようなものを撒いとく、っていう方法も使えたりしないかな。洗剤は汚れを包んで再付着を防ぐ効果があるから、雨どいの下に溜まったりせずにそのまま下水で遠くまで流れて行ってくれることが期待できる。
 
仮にこれが有効だとすると問題は、放射性物質は最終的には海に行ってしまうので、魚介類の放射能汚染、という話になるか。食物連鎖で濃縮されるので馬鹿にならないとか、そういう話。海は広いのでそのうち拡散されて支障ないレベルに下がる、というようなことを期待していいものなのかどうか。
 
9/24追記
台風で一時的に下がってた場所も、ほんの数日でかなり元に戻ってしまったな。贔屓目に見ても3%から5%ぐらいしか低下してない場所が多い。最も下がってる場所でも10%ぐらい。あの大雨でもこれぐらいしか下がらないのかと思うと、改めて事の深刻さが浮き彫りになる感じ・・・