chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

マンガに紙という制約がなくなったら

 
もしKindleのようなものが普及して、紙のマンガを置き換えるようになったらどうなるか、という事について考えたことなど。
 
・初期のKindleは、ファイルサイズの大きなマンガは快適に読み込めないんじゃないかという懸念があったが、CPUの高性能化&低消費電力はどんどん進んでいるので、今後に関しては心配はいらないだろう。
 
・電子ファイルでマンガを配布する時代になったら、「紙」という物理的制約が無くなる。だから、色々可能になる。例えば、マンガの付録という形で:
・A1サイズの詳細な特大地図とか ex.冒険物のマンガに。
・ロボット物なら、ロボットの設計図面とか
・歴史物なら、背景資料を付録するとかいうのも良いと思う。パブリックドメインになっている歴史的な遺産資料とか
 
・今まで、質の悪い安い紙を使用することが前提の漫画雑誌には、細密な図面とか、ごく一部の人しか喜ばないようなマニアックなものを収録するって、有りえなかったわけじゃん。でも、電子書籍なら、それが可能になる。
 
・商売とからめるのもアリだね。
・広告連動マンガとか。マンガに出てきた商品と販売サイトがリンクしてるとか。
クラシック音楽を扱う某マンガなら、さわりだけ音声ファイルと連動して音楽が流れるようにして、全部聴くならこれ買ってね、ってmp3販売サイトへのリンク貼っとくとか。
 
  
kindleのE-Inkはモノクロで、表示の切替も遅いから、それによる制約は残る。電子書籍なら、コマの絵が動くような細工は技術的には難しくないはずだが、(動くGIFみたいなイメージ)kindleでは支障がありそうだ。
 
・出版社持ち込みのマンガを、出版社がリリースするためのハードルが下がる。紙の雑誌の場合、限られた紙面で最も売れるような雑誌に仕上げる必要があるので、それだけ濃密なものになるが、ページ数の制約が無い電子書籍販売なら、収支をプラスにすること自体のハードルが大幅に下がるし、収支がプラスに成る限りは無名の新人でもどんどん登用できる。(もっとも、そうなると出版社に頼る必要さえ無いのではないか(同人誌でいいじゃん的な)、という話もあり、編集者の力量が問われることに成るのかもしれない)
 
・同様に、旧作品の再録も容易になるね。絶版も減るだろう。
 
 
カラーのE-Inkも開発済なのね。量産体制準備中? 歩留まりとかどうなのかな。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/09/news032.html
たぶん、原理的にカラーのE-InkはRGB系ではなくCMY系になるので、発色的には液晶より劣ることになるだろう。そのへんがなかなか出てこない理由だったりするのかな。