chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

お金の価値とミクの価値

 
一般に、お金は価値のあるものだと思われている。お金のために多くの人が働いている。
しかし、銀行がやっている商売について調べると、実は逆で、「お金のために」一生懸命働く人が居るおかげで、結果的にお金も価値があるものになっている、という事に気がつく。ここで、本質的な価値というのは、お金の方にではなく、「一生懸命働く」という行動の方にある。
 
 
この現象を、初音ミク現象になぞらえてみる。他のボカロでもいいんだけど、とりあえず代表としてミク。
 
初音ミクはもともと、1本のソフトウェアである。それはツールであり、何もしなければパッケージの箱を飾っておくぐらいの使い道しか無い。しかし、ミクのために作詞作曲し、パソコン上で歌のデータを入力し、編曲して演奏して録音をまとめ上げ、絵を書き、3D化し、動画をつくり、コンサートを開き・・・と、皆が「ミクのために」一生懸命創作活動をしてくれたお陰で、結果的にミクの存在価値はより高められた。ここで、本質的な価値というのは、ミクの方にではなく、「一生懸命創作活動をする」という行動の方にある、という見方もアリだと思う。
 
そう考えると、「お金の価値」と「ミクの価値」には、類似点があるんだよな。
お金2.0のヒントにならないだろうか。
 
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お金自体が持つ本質的な価値というものがあるとすれば、それは「数字である」という特性だろう。労働というアナログな量を、お金というデジタルな値に換算することで、より合理的な経済運営が可能になる。この合理化によってもたらされる恩恵は、状況によって労働そのものより重要なものに成りうる。
 
ミクが持つ本質的な価値とは? 歌声?・・・何だろ。少なくとも経済的な合理性とかいうものではなさそうだ。現代社会における、経済的合理性より重要な何かである気はする。
 
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「お金のために働く」という場合もあれば、「お金はただのツールだ」という考え方もある。
 VS.
「ミクのために曲を作る」という場合もあれば、「ミクはただのツールだ」という考え方もある。
どっちが正しいとか間違っているとかいう話ではない。