chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

国債がデフォルトした時、困らないようにするためには

 
※10/27色々追記、改変。
 
予め断っておくと、私は増税賛成。
理由:
増税しても十分耐えられる体力が今ならある。何だかんだ言っても、昔と比べりゃ、今のみんなは十分豊かじゃん。
・たぶん日本はこの先どんどん経済状態が悪化する。今やらないとますます難しくなる。
増税しない方策も有りえるとは思うが、それは増税よりもはるかにコントロールが難しい。事実上は無理だろう。コントロール可能な増税の方がまし。
 
とはいえ、こんな考えに同調する人は少数派だろう。国債の増加を止められるだけの増税が通るなんて全く期待できない。
 
増税しない場合、最終的には国債デフォルトが起きる。問題はそれがいつか。
国債を買ってくれる人がいる限り、この問題は先延ばしできる。みんながどんどん働いて、貯蓄が増加傾向にあるかぎりは問題ない。この問題が顕著化するのは、働く人が引退し、年金や貯金の切り崩しで生活する人が増えた時だ。
 
・・・と考えると、増税以外にも解決策は無くはない。たとえば、
 
・公共料金の大幅値上げ、道路の有料化。
公共料金だから安い、っていうのがそもそも変なんだよ。財政が黒字ならいいけど、赤字で潰れそうなのにタダ同然の出血大サービスなんて、いつまでも続くわけがない。政府や公共団体も、民間企業並みに利益を上げなければ、国債の利子なんて払えるわけがない。もっとも、庶民の負担が増えるという点は増税と一緒。増税並みに有り得ない話。
 
・死ぬまで働く。
死ぬまで稼ぎ続け、貯金し続ける。働けなくなったら即死ぬ。遺産は全部税金として国に収める。
ということを全国民がやってくれたら、国債デフォルトの危機は相当先まで先送りできる。皆が働き続ける限り、国の経済を回し続けることは可能。
うちの会社にも、定年までぴんぴん仕事してたのに、定年するなりぽっくり死んだじいさんが居た。ある種の理想。
 
・お金以外の物事の価値を重視する社会構造への転換
もし、世の中が「命の次にお金が大事」っていう人ばっかりだったら、国債がデフォルトして銀行が潰れ始めた時、社会は大混乱に陥るだろう。逆に「お金なんて別にどうでもいいし」っていう人ばっかりだったら、相対的に混乱は小さく収める事ができるだろう。
ただこれも矛盾があって、「お金なんて別にどうでもいいし」なんて呑気なことが言えるのは、前提として食料などの生きていくための必需品が潤沢に有ることが前提になるということ。食糧不足で、それをお金で買うしか方策がないのに、そのお金もない、という状況では、「お金なんて別にどうでもいいし」なんて言ってたら死んでしまう。もともと、経済はそういう限りある資源を効率的に社会で使って全体最適化を目指すものだから、資源が潤沢にある限りはお金の事をうるさく言わなくても(ムダが多くても)回していける。でも、それはけして永遠に通用する話ではない。
 
・意地でも人口分布のピラミッドを維持する。
発展途上国のように、若者が大勢いるような人口分布を何が何でも維持する。移民でも難民でも何でもあり。
この効用は、逆の状況を想像したほうがわかりやすいかもしれない。極端な話、もし日本から若者が居なくなって、全員60歳以上になって、全員年金で暮らすようになったら、いくらお金があったって、サービスを提供してくれる人が居なければ、お金は何の役にも立たず、紙切れになる。いくら若い時に頑張って仕事をして溜めたお金であってもダメ。この状況下では、確実に国家は破綻する。お金自体に価値がなくなってしまうのだから、増税すら無意味だ。この場合の対策は、なにより若い人の人口を維持することが最低限必要だ。さらに若い人への増税を避けるためには、人口が増え続ける状況にすればいいという事になる。ただし、そんな、ねずみ講みたいなことが永遠に続けられる訳もない。食料やエネルギー、住宅等の供給力には限界があるからだ。
 
 
 
と、諸々を勘案すると、問題の本質は、結局は食糧問題とかエネルギー問題の方にあるのであって、政府の財政状況云々は2次的なもの、という気がしてくる。食料や石油が潤沢にあるかぎりは、デフォルトしても、とりあえずみんなが生きていける方策はあるだろう。食料が無いとか石油が無い、とかいう状況の方が本質的に怖い。
 
TPPに賛成すべきか反対すべきかについては、正直まだよくわからん。というのは、TPPが食糧問題とかエネルギー問題に対してプラスになるのかマイナスになるのか、よくわからないから。今はプラスになるかもしれないが、世界的に危機的な状況になっても、はたしてそう言えるのかどうか。