関税の話と消費税の話は、本来全く別々のものだから、ごっちゃにして論じるのはアホの証拠、みたいな話ではあるのだけど、もし今の消費税増税案とTPP加盟案がどちらも政府の目論見どおり進展したら、同じぐらいの時期に関税撤廃と消費税増税が実施される可能性がある。
そうなると、「関税撤廃は消費者の利益」という話の大半は、消費税で吹っ飛んでしまう。
関税撤廃で国内の生産者を苦しめ、消費税増税で消費者を苦しめ、いったい何をしてくれるんだ、っていう話は当然あがってくるんじゃないのかな。関税撤廃のメリットを謳ったその口で、消費税増税を主張できる人を、私は信用しない事にするよ。関税撤廃、消費税も撤廃、というなら、それはそれで筋が通っていると思うんだが。
消費税の記事もTPPの記事も山ほどあるのでわざわざ引用しないが、関税撤廃を主張しつつ消費税増税も主張している人というのは意外と多い。わけがわからない。
私は増税賛成だが、同じ理由で関税も上げるべきと思う。そうじゃないと、筋が通らない。
