chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

LightRoom第2回

 
ほんの数人だけど、マイリスしてくれる人が居たので続編作るよ。
=========================================
 
知ってる人は知っている、知らない人はこれから覚えてね、カメラマンの強い味方、LightRoom解説動画第2回目です。
 
第1回では、ごく基本的な操作、画像を読み込んで、色温度と明るさを調整して書きだす、という操作について解説しました。今回は次に色相、彩度、輝度の調整の威力について解説します。
 
で、今回も、微妙な色合いの調整について解説していきます。写真によっては、微妙な色合いの違いというのをあまり気にしない場合も多いんですが、非常に重要なポイントになる場合もあります。何かというと、人物を撮影したポートレート写真。特に、女性の水着しゃしんとか、肌の露出の多い写真ですね。この肌色、重要です。人の目というのは、肌色の色合いの微妙な違いから、いろんな情報を読み取ることが出来る能力を持ってるんですね。「今日は顔色がいいな」とか「顔色が悪いな、病気なのかな」とか、「日焼けしてるなー、どこか遊びに行ったのかな?」とか。なんとなく、当たり前のようにそういうことを認識してますけど、実はこれはものすごく微妙な色合いの違いだったりする訳です。
 
LightRoomは、この肌色の色合いの調整にも威力を発揮します。色相、彩度、輝度の調整というのは、一般的なフォトレタッチソフトならだいたい標準的に付いているんですが、R,G,B、赤・緑・青の3原色でパラメータを調整するものが今までは多かったです。LightRoomは、これを8色に分けて細かく調整できます。この中でも、特に肌色の調整に大活躍するのはレッド、オレンジ、イエローの3色ですね。並びの順番もこれが上に来ています。レッド、オレンジ、イエローの3色を、それぞれ個別に、色相、彩度、輝度の調整ができるんですねー。すると、これは要するにどういうことがというと、肌色をかなり自由に作り込む事ができてしまうんです。
 
解りやすく、ちょっと極端な例を行ってみましょう。今回も、画像は GATAG | Free Photo 1.0 からお借りしました。
前回、「デジイチ」というタグを付けて頂きまして、確かにこのツールの機能を100%使いこなすにはデジイチじゃないと使えない機能が、いくつか有るんです。が、一番メインの機能は、必ずしもRAWファイル形式じゃなくても、jpg画像でも同じように利用できます。このサイトからダウンロードしてきたのもjpg形式です。iPhoneで撮影したような写真でも同じようなことができますし、古い写真をスキャナで読み込んだりしたデータでも同じように使えますので、「デジイチ持ってないからLightRoom使えない」なんていうことでは無いので、誤解のないようにお願いします。
 

今回は、この東南アジア系の女性の水着写真行ってみましょう。かなり日焼けしていて、いかにも肌の色が「南の国の人」っぽいですよね。で、これを、まぁ邪道と言われそうですが、なるべく日焼けしてない感じに見えるように、肌色を調整しなおしてみたいと思います。
 
まず、肌色がやや褐色なので、オレンジの色相で黄色よりに調整します。こんな感じ。やりすぎると緑色の宇宙人みたいになっちゃいます。かなり微妙な調整です。
次に、オレンジの輝度を上げます。一気に日焼けしてない感じになりました。ただしこのままだと色のつなぎ目が不自然になるので、赤と黄色も少し上げておきます。
そうすると今度は肌色ばかり明るくなって、目元が不自然なので、ここで補助光効果を使ってみましょう。目元を少し明るくすることができます。
しかし今度は明るい部分が明るくなりすぎたので、露光を少し絞ってみます。するとこんな感じ。
最後に、唇の色って、けっこうワンポイント、重要なんですよね。写真をぱっと見た目の印象に、かなり影響します。これはだいたいレッドの色相・彩度・輝度で調整できます。ちょっと明るめの色にしたほうが、ビーチの雰囲気に合う感じなので、レッドの輝度を少し高めにしてみましょう。
 
ここで補正前と比べてみましょう。
補正前(画像表示) 補正後(画像表示)
 
今回は、肌色の作り込みで写真の雰囲気がずいぶん変わってくるという事例を説明しました。次回も、似たような事例をもう一つ行ってみたいと思います。