今販売されている太陽電池のエネルギー変換効率って、10〜20%ぐらい。残りはどうなっているかというと、一部は反射され、残りは熱になる。太陽電池はだいたい黒っぽい色をしているので、反射は少なく、熱になる方が大きいと思われる。
とすると、屋根に太陽電池を付けて、それで発電された電力でエアコンを動かす、なんていうのは、実はすごくマヌケなことなんじゃないか。20%が電気になったとして、残りの80%で家が温められているのに、エアコンでせっせと冷やすって・・・。マッチポンプのように見えるよな。ひょっとして、夏は太陽電池より鏡を置いたほうが省エネになったりする可能性もあるのではなかろうか・・・。
太陽電池と屋根の間に断熱材を敷けば多少ましだろうが、太陽電池で暖められた空気が、外気温を上げてしまうことには変わりがない。例えば、街全体に太陽電池を敷き詰めるより、街全体に鏡を敷き詰めて、光を光のまま大空に向けて反射して返してしまうほうが、気温を下げる効果が高いのではないか?
昼間、家に誰もいないのであれば、冷房する必要がないから、発電した電気は売電に回せるので、その点は鏡より太陽電池の方が有利か。 冬は?単に太陽エネルギーを熱として使うより、ヒートポンプを利用したほうが効率いいかもな。ただし、金額対効果でみる優先順位としては、太陽電池より先に断熱にお金をかけるほうが効果が高いだろうな。太陽電池は他にやることがなくなってからにしたほうが賢そう。
=========================================
冷房だけじゃなくて、照明もそう。たとえば太陽電池の変換効率が20%、照明の変換効率が20%だと、トータルでは太陽光の4%だけが室内光として有効活用されていることになる。残りは全部熱になる。 もし、屋根に小さな天窓が付けられるなら、昼間はその方が効率よくて寿命の心配もない。
=========================================
蓄熱ができればいいんだよな。今のところ、蓄電以上に大変だが。冬は暖房にエネルギーを使い、夏は冷房にエネルギーを使うって頭悪い感じがする。蓄熱で平坦化できればいいんだよな。地中の温度が一定なことを利用するって方法が実用化されているが、熱容量の話から行くと、小規模なものにしか応用できない。ビルとかは無理。