chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

コスROM の構成について、買い手からの要望

 
コスROMについて、買い手の立場からどういう構成・形式が好ましいか纏めてみる。
 
●大まかな分類:どのように写真を整理して収録するか
 
(1)シンプルなWebページ形式
 ホームページの写真アルバムと同じような作り方をしてあるもの。(ただしFlashを使用してないもの。)
 基本的にはこれが一番メジャー。WindowsでもMacでもiPADでもAndroidタブレットでも、Webブラウザさえあれば見る事が出来ます。簡単に写真アルバムを作る為のツールも色々あります。(追記) グーグル検索結果→ goo.gl/HfIssq
ちなみに、RAW現像ソフトLightRoomにもこれを作る機能が付いています。これに、表紙になる index.html のページを追加しただけのものも見かけます。それでも支障はありません。
 
(2)Webページ形式で、かつ FlashAdobe Flash Player)を多用してるもの
 凝ったFlashAdobe Flash Player向けのコンテンツ。以下Flashと省略)を多用した写真集も多いのですが、Appleの一部の製品(iPAD等)がFlash対応しなくなってから、下火になる傾向です。この傾向は今後も続くと思われます。
 
(3)写真閲覧専用のソフトを、写真と一緒にCD-Rに書き込んだもの
 OSといえばWindowsの独壇場だった時代にはこういうタイプのものもありましたが、OSがどんどん多様化してきていて、全てのOS上で動作をするアプリケーションソフトを用意する事が面倒になってきているので、お勧めできません。上記のWebページ形式でもかなり凝った事ができますので、今からこの方法を積極的に選ぶ理由はあまりないのではないかと思われます。
 
(4)PDFや電子ブック形式のもの
 これはこれで「写真集」ぽいし、こういう形でデータ販売しているプロも多いので、そういう意味ではアリ・・・なのですが、大量にコスROMを買うようなコレクターにはあまり評判がよくありません。なぜかと言うと、「お気に入りの写真を抜き出して整理してコレクションする」という事が非常に面倒だから。例えばレイヤーさん別ではなくキャラクタ別にフォルダを作って整理したい場合とかに、PDFや電子ブック形式だと非常に面倒なんです。逆に言えば、そういうコレクターな人たちと距離を置きたい場合には良いかもですね。
 
(5)DVDプレーヤで閲覧するように制作してある物
 レアだけど、写真集をDVDプレーヤーで再生・鑑賞できるように制作している人も居ます。メリットは、閲覧するのにパソコンが不要な事。PS2でも鑑賞できますし。ふだんPCを使わない人には親切ですね。制作には一番手間がかかりそう。
 
(6)写真だけをCD-Rに書き込んであるもの (追記)
 この記事を書いたのが2013年だったんだけど、ちょうどその頃から、写真だけをCD-Rに書き込んで済ます人が現れました。2017年現在では、かなりの割合のレイヤーさんのコスROMがそうしています。2012年以前には、私が購入したものに限って言えば、写真だけ書き込んであるコスROMは無料のオマケROMだけでした。しかし、某有名レイヤーさんが、コスROMを買ってくれた人にアンケートを取ったところ、ほぼ全員が、自分の好みのビューアーソフトから見ているという結果になったそうです。なので、結論としては、コスROMを購入するほとんどの人にとっては、写真とReadme.txt(挨拶文とリリース年月日、HPやTwitter等の連絡先を記載したもの)がCD-Rに書き込んであれば支障ないです。最近は Readme.txt すら省略する人が現れましたが、さすがにそれはどうかと思います。
 
 
●画像の保存形式:
写真はほとんどJpegですよねやっぱ。html形式の場合、デザインの部品につかう小さい画像は.pngが使われる事も多いですが、メインの写真はやっぱりjpeg。 稀に、上記にあるようなPDF、電子ブック、DVDプレーヤ向けの形式のものがあるという状況。
 
●フォルダ構成:
大量にコスROMを買うような人の場合、自分の使いなれた画像ビューアでコスROMの中身の写真を見る場合が多いのです。なので、大きな画像と、サムネイル用の小さな画像は別フォルダに分かわれていると都合が良いです。ごっちゃになっていると、画像ビューアで見るとき、小さなサムネイルが大きな画面に表示されないようにする為に、ひと手間必要になっちゃうもんで。
(追記)ちなみに、私は Orange1.2a ってのを昔から使ってます。2001年公開のソフトなので、今となっては若干不具合も有りますが、背景の色を変えられる事、画像の仕分け機能が便利な事、サブフォルダまでみられる事、表示サイズを自動で合わせてくれる事、の4点を満足するフリーのソフトがこれしか無いので。気合入れて見るときは LightRoom をビューアー代わりにも使います。
 
●ファイルの名前の付け方:
単純に番号だけ、とか、カメラが自動で付けたファイル名そのまんま、だと、特にお気に入りの写真だけを分けて整理したい場合とかに、既にある写真とファイル名が重複したりして、ファイル名を付け直すのが面倒なのです。なので、番号の前に、重複しなさそうなファイル名(CN+キャラ名とか)を一括で付けておいてくれると有り難いです。Vectorに自動でファイル名を付け直してくれるツールがあります。
 
●その他:
・大きな画像がほしい!
ちょっと前なら、 1200 x 800 ピクセルもあれば「大きな画像」だったんだけど、今だとディスプレイの解像度が 1920x1080 ピクセルぐらいのものが多いので、写真のサイズもこれぐらいあるとうれしい。将来の事も考えて、可能な限り大きなサイズでの画像収録をお願いいたします。
 
・オーバー露光に気を付けて
オーバー露光(写真が全体的に明るすぎる状態)にすると、肌を白く見せる事ができるせいか、そのように調整してあるポートレート写真は多いのですが、100枚以上も収録してある写真が全部オーバー露光だと、ちょっと残念な感じになってしまいます。目の方が適正露光に見えるように勝手に頑張ってしまうために、目が疲れるんですよね。やっぱり基本は大事に、基本は適正露光で、たまにオーバー露光な写真も、という方が効果的です。
 
・RAW現像が良く解らないなら、いっそのことRAWデータでください!
今の所、写真集にRAWデータを収録している人と言うのは見た事が無いですが、不慣れなRAW現像で残念な仕上がりになってしまっている写真集は本当にもったいない。RAW現像に自信が無い場合は、jpegといっしょにRAWデータも入れてもらえれば自分でやります! こんなやつ俺だけかもしれないけど。あと、RAWデータは容量が大きいので、CD-Rだと枚数が全然入らないという問題はありますね。そこを、DVD-Rでなんとか・・・。
 
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