chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

例のアニメの話

 
ネタ元:
堀江貴文×岡田斗司夫「みんなでアニメ作ろう!」--- ニコニコ動画

まず、要点。私が重要だと思った事。

 
オネアミスの翼の続編的なアニメを作りたい。ただし登場人物や設定にはこだわらない。
・民間宇宙開発の話。
・コンピュータが民間でここまで進歩したのに、宇宙開発が民間で進歩しないことへの不満。やればできるんじゃないかと思わせるストーリー作りをしたい。
 
これを、
 
・視聴者参加型の企画として進めていきたい。
・いろんな人が参加できるように、オムニバス形式がいいかもね。
・っていきなり言われても難しいのでとりあえずパイロット版作ろうか
 

 
オネアミスの翼つっても、創作活動のおそらく中心になる若い人の世代では知られてないので、ニコ動で上映会でもやるべき。
・絵柄がいかにも1980年代ぽいのを、そのまま生かすのか、今風な絵柄にアレンジするのかは、方向性を示す必要がある。これは岡田斗司夫さんの仕事かなぁ。
・「民間宇宙開発」っていうテーマで、にわかにシナリオやプロットを募集しても、あまりにもなじみが無さ過ぎるので、大半は薄っぺらいレベルのものしか集まらないだろう。ここはある程度、ホリエモンが関わっているロケット開発の小話や設計情報を提供してもらう必要がある。これは外せないと思われる。タダでとは言わないから、それこそ一万円ぐらいで参考資料集出すとかさ。
 
関連:SNS株式会社公式サイト http://www.snskk.com/
 
・なぜ民間で半導体産業が進歩したのかと言うと、1つは原材料がめちゃくちゃ安い事。シリコンって、その辺に転がってる石ころにさえ数十パーセントも含まれている物だからね。それと、ムーアの法則。これで経済的なメリットが出せるという事がエンジンになって、民間開発が活性化した。
 
・一方の宇宙開発は、経済的にも技術的にも打開困難なボトルネックがまだ沢山残っていて、解決のめどが立っていない。

  • 膨大な量の燃料を確保・運搬する問題。単純に高コスト。一定以上に大規模にしようとすると、「燃料を運ぶための燃料」の方が増えてしまい、現実解が無くなってしまう。今あるような規模のものが現実的な限界と思われている。
  • 放射線の問題。今イメージされているような宇宙船の機体では、放射線の問題で宇宙空間に長期間滞在する事は出来ない

 
この2つは、単純な物理法則で決まってしまう物だから、テクノロジーではどうにもならないんだよな。で、テクノロジーでどうにもならないから、どうしたかというと、国家予算で燃料費をまかない、国民的名誉と引き換えに、被ばくする事を了承してもらうという政治的な方法を採ってきている訳だ。事故で死者が出た場合にも、その責任について「業務上過失致死」などではない超法規的な対応を採るためには、国家プロジェクトであるという大義名分が必要になる。それから、「小型ロケット」って、軍事転用が簡単にできてしまう(要するにミサイル)ので、情報をオープンにすることさえ、色々な制約がある。
 
宇宙開発の経済性をどう考えるかって言うのは、難しい問題だな。民間開発というからには、そこで利益を出す事が必須となる。その際に、お金を出してくれる顧客(という呼び方が適切なのかは解らないが)って誰なんだ。
 
まぁ、飛行機だって、最初はそんなものが民間ビジネスとして成り立つなんて、ほとんどの人は想像もできなかっただろう。これをモデルケースとするならば、やっぱ宇宙旅行代としてお金を集めて、その人をロケットに載せて打ち上げる、という話がメインになるんだろうか。
 
例えば「巨大な隕石が十年後に地球に落ちてきて、このままだと人類が滅亡するから、人類の叡智を集めてなんとかするぞ」的なせっぱつまった状況では、やっぱり民間の出る幕なんてないんだよな。民間主体というのは、平和であることが前提になる。その平和な世界で、わざわざ宇宙に出ていく動機って何なんだろう。人工衛星を打ち上げるだけなら、無人飛行でかまわない。
 
・・・と、考えると、むしろ、「なぜ半導体産業がここまで進歩したのか」ってことを、先ずアニメ化する事が必要なんじゃないかという気もする。うまく行った事例が、なぜうまく行ったのかってことを、きちんと皆で学ぶ必要がある。
 
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追記。
「みんなでつくろう」っていう件については、それ自体は良いんだけど、提唱者がこういうオッサン達だと、若い人は萎えるだろうなぁ。という状況の中、このプロジェクトを成功させる為には、オッサン層をどんだけ巻きこむか、ってことがキモになるんだろうなぁ。ロケットの話題で食いつくのもオッサン層だろうしな。
で、そうなると、参加してくれる人が多ければ多いほど、ごたごたした揉め事も増えるし、要らぬ恨みを買うような場面も増えるということは百も承知のはずで、それでもなお、そういうやり方でやりたい、っていうのは、飛んで火に居る夏の虫状態だよな。そうれはもう、半端な覚悟ではなくて、「それが俺の人生なんだ」ぐらいの勢いが無ければ、そんな話に関われないよなぁ。
 
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さらに追記。
上の番組中、オタキングの方は「俺はお金出さない」とはっきり言っているが、ホリエモンはそうは言ってない。ここ、なにげに重要なポイントじゃない? 出すとも言ってないが、常識的に考えれば、公の場で「アニメを作りたい」と表明するからには、いざとなればその資金の算段を付ける腹積もりはある、と考えるのが普通だろう。普通に考えて、ホリエモン知名度で、銀行に「十億貸してください。」って言いに行けば、喜んで貸す銀行はあると思うよ。庶民には大金かもしれないけど、ちょっとしたマンション1棟建てればそれぐらいかかるんだから、銀行にしたらどうってことない。
で、現状、問題はお金じゃないんだな。「十億円用意すれば誰でも立派なアニメが作れるのか」っていったら、そうじゃない訳でしょ。そりゃそうだよ。やっぱそこで「人」が大事だってことを、ホリエモン岡田斗司夫も良く解ってるんだよな。
ホリエモンにしてみれば、「オネアミスの翼の続編的な物を」っていう希望があるのだから、かつてそのプロデューサーだった岡田斗司夫にお伺いを立てに行く、っていうのは、最もストレートで王道。そこで得られた答えはホリエモンの予想とは少々違ってたかもしれないが、そこで「人を募集するから手を挙げてくれ」っていう流れになったって言うのは、なにげに凄い事なんじゃないの。ここで志のあるヤツが「俺やる!」つって手を挙げる事は、凄いチャンスだと思うね。
 
続き
オネアミスの翼見たんだけどさ。 --- しんたろサンの日記
http://d.hatena.ne.jp/chintaro3/20130624/1372071822