chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

最近の原発の話題

 
なんで原発が選挙の争点にならないんだ、みたいな話を、選挙を前にしてちらほら見かけるようになった。
あと、再稼働に関する反対派からのごたごたとか。
 
仮に、もし、日本から原油が安く大量に産出され、枯渇の心配も無い、ということなのならば、原発は必要ない。これは間違いない。
必要無いのだから、賛成も反対もなく、こんな嫌な議論に大勢の人が巻き込まれる必要も無かった訳だ。日本に資源が無い事がそもそもの問題の出発点なのだ。
 
再稼働に関して、「審査が通って、安全と認められたのだから問題ない」という主張はイケてない。だって、事故の可能性がゼロじゃないから、東京に原発を作らず、過疎地に原発を作ったという厳然たる事実があるんだろ。それに対して何も答えてないじゃないか。その主張をするのなら、まず安全な原発を東電管内に作って、その安全性を証明してみせろや。
 
現状は、危険性はゼロではない。しかし、経済性を優先して再稼働します。という状況下であるならば、「国家的なエネルギー政策の観点から、原発周辺の住民の方々には大変恐縮ですが原発の再稼働をご了承ください」と頭を下げるのが筋だ。実際、頭を下げている関係者はたくさん居るんだろう。しかし、原発推進派には「金さえ出せば問題ないんだろ」的な態度をとって憚らない連中も大勢居て、これが許せない。「審査に通ったから問題ないのだ」などとでかい顔ができる状況ではないってことが、なぜ解らないのかな。
 
これは一種のトリアージなのだ。長い目で見れば将来深刻なエネルギー不足が予想されるという、ある種の非常事態に対して、一部に犠牲を払っても全体の利益を取ると言う政治判断。トリアージは他に選択肢が無い状況下でやむを得ず心を痛めながら行う事なのであって、それが当り前であるかのような主張は許せない。
 
 
関連:
泉田新潟県知事に再稼働申請の拒否権はない - 池田 信夫
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130703-00010000-agora-pol
 
エネルギー問題の本質:原発再生可能エネルギーか、は意味がない - 辻 元
http://agora-web.jp/archives/1519916.html
 
エネルギー供給の将来像と原子力 - 辻 元
http://agora-web.jp/archives/1517640.html