chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

Konashi


ネタ元:
お知らせ:8月のEngadget部活動は 「電子工作部」、スマホ連係ガジェットを作ろう! --- engadget
http://japanese.engadget.com/2013/07/18/8-engadget/
 
Konashi 公式サイト
http://konashi.ux-xu.com/
 
紹介動画
 
 
主な仕様: Youtube動画から抜粋

・デジタルI/O:8pin
・アナログ入出力:3pin
・I2C端子:1set(デジタルI/O兼用)
・UART端子:1set
・PWM端子:8pin(デジタルI/O専用)
・動作電圧:DC3〜16[V]
・基板外形:幅33.9[mm] x 高さ52.0[mm]

専門用語良く解らない人の為にちょろっと説明すると、
 
・デジタルI/O:単純なON/OFFをスマホから操作するのに使う。電球ON/OFFとか、エアコンON/OFFとかに応用。ただし大きな電力を扱うにはリレー(電動スイッチ)を間に挟む必要がある。
 
・アナログ入出力:アナログなセンサ(温度計とか)を繋ぐのに使える。サンプリング周波数の上限が紹介されてないので、ここから音声の入出力ができるかどうかは不明。
 
・I2C端子:センサと通信する為の最も標準的なシリアル通信方式の1つ。たとえばPC内の温度計はこれでやりとりされている。デジタルI/Oが不足する場合は、ここに拡張用のICを接続すれば機能拡張することができる。アナログ入出力やPWMが足りない場合もここにICを繋いで拡張できる。通信速度が低速なので、制約も多いけどね。すぐに手に入るICの具体例や価格はこのへんで山ほど出てくる。あとは適当にICの型式やキーワードでググれば使い方が書かれた仕様書が見つかる。ただし英語。
 
・UART端子:大昔からある最も原始的なシリアル通信方式。オッサン層の気を引くのには効果があるかもしれないが、私はI2Cがあれば不要だと思う。パソコンにも無くなっちゃったしね。古い電子機器を繋ぎたい場合に役に立つかも。
 
・PWM端子:周波数とデューティー比というパラメータを指定して、方形波を出力する。周波数を70Hzぐらい(周期14.4msec)に設定すれば、模型用のラジコンサーボの制御に使用できる。8端子あるから、8軸のサーボ制御が可能。スマホをコントローラーにしてラジコンカーとかが簡単にできちゃうって事ね。家電製品のスイッチをサーボで機械的に押してON/OFFしたりすれば、家電製品の中を改造すること無しに色々面白い事が出来そう。 模型用サーボの詳細は「ラジコンサーボ PWM 」あたりをキーワードにぐぐるとよろし。その他は、増幅器を経由させれば、照明の明るさ制御とか、ヒーターで温度制御とかにも応用できる。 
 
konashiの良い所は、なんと言ってもカッコいいユーザーインターフェースを簡単に実装出来る事だろうね。 今までの電子工作用マイコンボードで、このレベルのUIを実装するのは、無理じゃないけど、ちょっと面倒すぎるしコストもかかりすぎる。スマホは機種変更する度に不用品がどんどんこれから出てくる訳だから、安上がりで、エコで筋がイイ。
 
カッコいいUIが不要ならば別の方法を選んだほうが良いかもねって事でもあるんだが、人に見せるときにUIって大事だからねぇ。この事はこの先もずっと普遍的なテーマで有り続けるはずで、konashiのような物が思いのほか一般化する可能性はあると思う。
 
仕様をぱっと見て気が付く課題としては、入出力が全て汎用のものなので、周辺回路の構成を変更した後に、想定外のソフトをスマホ側で動かすと、トラブルになる可能性があるという事。だから、あんまり大がかりな仕掛けには使わない方が良い。誤動作でケガ人が出るとシャレにならないからね。周辺回路構成のバージョンと、スマホ側のソフトが想定している周辺回路構成のバージョンが一致しているかどうかを確認する仕組みを、早めに定義しておくべきと思う。 この手の簡単I/Oは、たとえばUSBの応用回路等で今まで常に問題になってきた。