chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

Level.75 (大将)


仕事がちと大変でお疲れモードでござる。
まぁ、艦これやる時間が取れる程度には余裕があるのでだいぶましだが。
 
ちょっと前に話題になってた、「なんでエクセルで出来る事が専用システムだとできないの」って話、これに対するカウンターとして、いわゆる大企業的な価値観に基づく正論というのは世にごろごろしてるんだが、中小企業の場合、まず「数字と文書で物事を管理する」という事に絶望的に不慣れな社員が多すぎるんだよな。システムの出来不出来以前の問題な。
 
「数字と文書で物事を管理する」って事が出来ない人に、最新のシステムを与えても、アフリカの子供にパソコンをプレゼントするようなもんで、有用な使い方なんか出来っこないのさ。大企業の場合、それなりに高学歴の人が多い事と、好むと好まざるとに関わらず若い間にそういう事に熟達するような教育を受けるので、それが当たり前みたいに思われている節があるんだが、多くの中小企業の場合、全然違うからね。
 
俗人的に仕事を取ってきて、俗人的に仕事をこなして売り上げる中小企業。俗人的なので規模の拡大こそできないが、かといってマニュアル化して大手の真似をすればそこにブルーオーシャンが広がっているのかと言えば、そこには規模も資本も桁違いの大企業とガチンコ勝負しなければならない大海原が広がっている訳で、さぁ、どっちの道を選ぶのが良いのかというのは、簡単に結論の出せる話ではないだろう。
 
大企業の目線からすると、「そんなんじゃダメだろ、ちゃんとしろよ」って話になるんだが、逆に言えば、中小企業は大企業では拾い上げる事が出来ないような、すなわち数値化や文書化が難しい分野で、落ち穂拾いの様な仕事をコツコツやって生きながらえている訳で、それはそれで合理的な生態系なのだよね。世の中には数値化や文書化が難しい事項というのはゴロゴロしていて、それを全てIT化で合理化してやるぜ!っていうのも本質的に無理がある話な訳。
 
そういう中小企業でシステム開発して役に立つ物というのは、恐ろしく俗人的なものにならざるをえない。だって仕事の本質がそこにあるんだからしょうがない。大企業の真似をしたって(以下略。おそらくそれを10年も続けたら、そのソフトはクソの塊のようなものになっているだろう。恐ろしい無駄だが、だから中小企業はいつまでも中小企業なのだ。