chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ニコニコ超会議と、ドラえもんの美学

 
ネタ元:
ニコニコ超会議ドワンゴが居なくなって完成する --- 伊予柑ブロマガ
http://ch.nicovideo.jp/iyokan_nico/blomaga/ar521571

 
面白いよな、この考え方。これがもし、アメリカの企業だったなら、「いかにして自分が中心になるように周りを動かせるか、周りを誘導できるか」というふうに考えるのが作戦の基本だっただろう。自分達の存在感をパワーアップさせ、頂点に立つ事を目標に日夜頑張る・・・のではなく、ここではその正反対の事が言われている訳だ。
 
なるほど、日本のIT業界から世界のスーパースターや億万長者が生まれない訳である。
 
でも、こういう考え方も、案外すんなり受け入れる事ができる。何か既視感あるなーと思ってしばらく考えていて気がついたのが、「あぁ、これはドラえもんみたいだな」という事。
 
ドラえもんは、すごい能力を持ちながらも、けしてその能力で世界征服しようと企む訳じゃない。ただ、のび太というダメダメな男の子が、一人前になることだけを願って、あれこれ世話を焼く立場なんだよな。最終的には、ドラえもんが居なくても、のび太がちゃんと一人前にやっていけるようになれば、それでドラえもんの任務は完了、未来に帰ってしまう想定なのだ。『「上手くいかない」が織り込まれた大衆型エンタメ』ってのも、ドラえもん的だな。さらに、アメリカでは、このドラえもんの話が全く受け入れられてないというのも、象徴的な話だよな。
 
あぁ、この話も、そういう、ある種の日本的な美学なんだなと。