chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ハルロック

 
ネタ元 ハルロック
http://www.moae.jp/comic/harurock
 
ちょっとでもこの手の話をマンガにしてくれるのは嬉しいね。
早速オームの法則の話が出てきたのも高感度高い。
 
が、今までの電子工作マンガだと、そこ止まりになってしまってるケースが多いよな。
 
電子回路を深く知ろうとすると、まずそれ以前に、磁石や静電気で遊んだ経験が、理解を助ける上ですごく重要だと自分は思っているのだけれど、その見地に至っているマンガや初心者向けの解説書というのは、なかなか無い。
 
・小学校の理科の実験で、磁石や静電気の実験や遊びというのが、たぶん今でもあるはずだけれど、あれにはすごく深い意味があるのよ。あれをすっ飛ばして電子回路を理解しようとしても不可能だから。まずは、これでもかというぐらい磁石と静電気で遊びたおすべき。まずこの経験が無いと、何も始まらない。

 
・磁石から発展して、電磁石→モーター→発電機、という流れ。この仕組みが解れば、変圧器の仕組みを理解するのは簡単なはずなんだが、「変圧器の原理が解らねぇ」って言ってる人は何度か目にした事があって説明してきた。が、「モーターは発電機にもなるんだよ」って話は、実際に実験で経験しないとなかなか納得できないし、それが基礎的な電磁誘導の法則で説明できるとにわかに言われても、まず理解は不可能。まず遊べ。そこがすごく重要だと思う。
 
・電磁石の応用で、リレーってのがある。いきなり難しいICの応用に行くんじゃなくて、リレーで遊ぶという経験も役に立つはずだと思っている。難しい事が解らなくても、とりあえずはパズル感覚で動くものが作れる。
http://www.geocities.jp/rdkkdk/newpage5.htm
 
・静電気。コンピュータの基本素子のMOS-FETってのは、静電気で動く素子なので、静電気で遊んだ経験てのは無駄にならない。ついでに言うと、例えば下敷きで静電気を起こしたとして、その静電気ってしばらく溜まってるだろ。肌とかにくっつけて放電すると、静電気が無い状態になる。つまり下敷きには静電気が溜まってる状態と溜まって無い状態とを意図的に作る事ができるので、1ビットの記憶装置として機能させられる。フラッシュメモリとかUSBメモリとかの記憶素子は、驚くべき事に、この下敷きと同じ原理で、小さな金属片に溜まった静電気で1ビットのデータを記憶して何十年もデータを保持するんだぜ。ネタとしては面白いと思うんだけどなぁ。
 
で、次に、磁石と静電気についてガッチリ理解して応用できるようになったら、その次に来るのが電磁波。磁石と静電気に、実は密接な関係があるのです!とか言われても、磁石と静電気についての理解がなければチンプンカンプンでしょう。なので、オームの法則が終わったら、何を置いても磁石と静電気。これについて詳しく知らずに電子工作やっても、砂上の楼閣なのです。
 
・受動素子を自作してみる。抵抗とかコイルとかコンデンサとか。
安く売ってるのになんで自作するのかって?そんな事言ってたら、電子工作だって完成品買ってくればいいじゃんね。