chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

映画見てきた

 
パトレイバー 首都決戦
押井監督なりに、パトレイバーファンや押井監督ファンに対してすごく真面目に誠実に作った映画なんだなという事は感じた。大衆向けというよりは、同人作品的。大金かけて作ったパトレイバー2次創作同人作品やね。そういう作品は珍しいという意味での存在意義は十分あるんだろうし、刺さる人には刺さるんだろう。ただし、自分はターゲット外だったようだ。
 
 
・龍三と7人の子分たち
良かった。何が良いって、老人ホームでどよーんとしているお年寄りでも楽しめるような娯楽作品を作ってやろうっていう心意気がさ。お客さんの顔をちゃんと見据えて作っている感じ。映画としては少々荒削りなのかもしれないけど、そんなこまけぇこたぁいいんだよ。こういう、笑って泣ける、どたばた喜劇って久しぶりに見た気がする。泣けるってのも、これ見よがしに泣かせるんじゃなくて、ぽつりぽつりと重みのあるセリフがあるだけで、気が付かなければ、ただ面白い話にも見えるって言う。
 
 
パトレイバーの映画では、日本橋あたりの高速道路を下から見たシーンが印象的にカッコよく出てくるんだけど、あの首都高を作ったのって、龍三と7人の子分たちに出てくるような、今はヨボヨボの爺さん達なんだよね。街並みのうわべのカッコ良さだけパクっていく映像表現なんて、俺はちっともかっこいいと思わない。「俺は若い時はとび職で、東京タワーも作ったんだぜ」って言っているようなヨボヨボの爺さん達の方が好きだ。