chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

仮想通貨のどこに価値が有るか

 
ネタ元:
http://www.hosakunasubi.com/entry/2018/02/05/223859
 
 
仮想通貨と法定通貨の違いという事で言うと、「仮想通貨には国籍がない」というのがまず重要な特徴。そこから派生して、国籍がない訳だから、特定の国の法律にしばられることがなく、特定の国に税金を納める必要も無い、ということになりうる。実際は、仮想通貨を所有する人や法人はどこかの国に所属しているはずなので、その所有者の属する国の法律にしたがって徴税する事になる。
 
では、仮想の国を作り、その仮想の国の住人や会社に成り、仮想の通貨を保有するのならどうだろう。たぶん、これはもう日本の国の法律からは外れる話になる。国際政治的に、「仮想の国」というのが認められるか否か、という問題はあるけれども。
 
仮想の国に国籍を持つ人が、日本に住んでいる場合、税金はどうなるんだろう。仮に、仮想の国の国籍が正当な物として認められたのならば、それは例えばアメリカ国籍の人が日本に住んでいるのと同じような話になるはずだ。例えば成人でも選挙権がないとか、そういう話になる。外国人でも犯罪を犯せば警察に捕まるし、病気になれば病院で診察を受ける事も出来る。外国人だと、健康保険の話はちょっと面倒かもな。
 
国を仮想化したとき、何が困るだろうな。「実態のある土地が欲しい!」とか言い出したら紛争の原因になるし、土地をもったらそれはもう「仮想の国」ではないだろう。だから、あくまで土地や不動産は所有しない。コンピュータのネットワークの中だけにある仮想の国。仮想の国に出生届を出し、仮想の国に婚姻届を出し、仮想の国に死亡届を出す。仮想の国からの旅行者としてどこかの国に住む。留学したり仕事を得たりする。政治的な問題は有るにせよ、技術的には可能よな。
 
日本の国籍を持って日本人として生きるより、仮想の国の国籍を持った方が良いということになる状況としてはどんなことが考えられるだろう。個人から見て無駄と思える税金が増えすぎたら、検討するに値する話に成ってくるだろうな。人が居なくなった田舎のインフラ維持にかかる費用とか、老人介護の費用とかが巨額になりすぎたら、そういう状況になる可能性は有るな。