chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

大学のロボットは使えないと言われがち問題

ネタ元:
大学のロボットは使えないと言われがち問題と災害対応ロボット「Quince(クインス)」の実績に関する覚書
togetter.com
https://togetter.com/li/1317774
 
批判的なコメントが多すぎ。
私はこの Segawa さんに同情的に読んだけれども。
 
で、まぁ、今日1日、この件について色々考えてたのさ。
 
・まず。講演したおっさん。ウソは言ってない。正直な話をしていると思うが、ものには言い方があるだろう、と思う。
 
現状を正直に使えることも大事だけれども、それと、将来がどうなるのか、どうなるべきなのかというのは、ちょっと違う話で、これから勉強を始める学生にむかって、将来にも希望が無いかのような印象付けをする言い方は、自重してほしいね。
そりゃ冷静に考えて、夢も希望も無いのが現実なのかもしれない。けれども、一生懸命勉強して、「世の中の全てを知ったら世界に絶望して自殺した」っていうんじゃ、学問をやる意味が無い訳さ。たとえそれが現実だったとしてもね。そんなことになるぐらいなら犬猫レベルの馬鹿のほうがましだと俺は思うね。
「何かをやり遂げるためには根拠のない自信が必要」っていうのは、まさにそのとおりなので、そこは大切にしようよ。
  
 
・学生の夢や希望に根拠が無い問題。根拠が無いから、そんな夢や希望は、いとも簡単に腰折れしてしまう。これは誰のせいなのか。「学生の自己責任」で済む話じゃないって言う事も、声を大にして言いたい。
 
だってさ、大学も、企業も、政府も、調子の良いことばかりいって、都合の悪い事は言わずに、学生をその気にさせて、受験勉強させて入学金を払わせてから、タネあかしするわけじゃん。後出しじゃんけんもいいとこだよね。詐欺じゃね? 社会人ならさ、「上手い話には裏があると心得よ」って話なんだけど、それじゃぁ高校生にむかって、「上手い話には裏があるから、慎重に疑いながら大学を選べ」っていうわけ?
 
・お金の問題
 ロボット研究に必要な研究予算が足りない問題は、世の中の歪んだ権力構造と、金だけもらって責任取りたくない人たちと、とにかく世の中のクソofクソの吹きだまり問題なんだよね。この責任がだれにあるのか。少なくとも学生には無い。それをさぁ、「世間知らずの学生がアホだ」で片づけていいわけないだろ。
 
・巨人の肩に乗ってみたいだけの学生
 基礎がないがしろにされすぎ問題。1mmも基礎が出来てないのに基礎はやりたくありませんAIをやりたいですとかいう学生な。これは誰の責任なんだろな。俺は教育の手順に何か問題があるんだと思うよ。
 
・合理的な最適化ができない大学の制度上の問題
 たとえばちょっと大がかりなロボットを作ろうものなら、あっという間に問題点が何百、何千と噴出する。中には数分で片づく問題もあれば、何年、何十年もかかる問題もある。その問題解決を全部1人でやってたんじゃらちが明かない訳で、当然手分けして問題解決に当たるという事が必要になる訳だが、今の大学ではこれを合理的に行う事が出来ない。学生は大学に学費を払っている以上、学ぶ要素の少ない、あるいは自分の実績になりにくい問題解決に時間を割くのは嫌だろう。ごもっともだ。その結果、世界的に見ると周回遅れのことをやっているか、もしくは実用にならないおもちゃのような物を作っている研究室ばかりになる。
  
 
結論:
上も下もどこもかしこもクソまみれで超絶気分が悪い。