chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

先が見えないのではなく、見ようとしてないだけ

日本の10年先が予想できないって話しの続き。
 
たとえば、第2次世界大戦中、昭和19年ごろ、敗戦の色が濃くなってきたとき、「10年先を予測しろ」と言われても、多くの人にとって、正確に10年先を予測することは不可能だっただろう。なぜか。敗戦するに決まっているのに、「敗戦する」という予測を排除して、その可能性をまじめに考えようとしなかったからだ。
 
昭和30年ならどうだったか。10年先を予見できる人は多かったはずだ。破壊しつくされた大都市の復興が本格的に始まって、明るい未来を予想できる時代だったから、みんながまじめにそっちを向いていたのだ。
 
今の日本はどうか。10年先が解らないのではなく、まじめに現実を見ようとしてないだけなんじゃないのか。
愚直に、今までの統計からこの先を予見すれば、見えてくることというのはそれなりに有る。いずれも暗いニュースが多い。それをどう組み立てても、暗い予測になる。それを見て見ぬふりをしているから、「10年先を予見できない」という話になってしまうだけ、なんじゃないのか。
 
暗い予測でも、目を背けずに、愚直に1つづつ組み立てていくしかない。