昨日の話の続き。
子供の虐待の問題に対して児童相談所というのがある。なかなか手が回っていないようだけれども。
老人の認知症の問題に関しても、それなりに行政の手が差し伸べられる仕組みができている。
中年のオッサンが問題を起こした場合、昔は精神病院送りになる事例とかあった。身近なところで昔、近所のオッサンが何度かポロンした後、精神病院送りになって、その後何十年も出てこられずにそのまま亡くなった事例を知っている。ポロンした事以外は温和な印象の人だったから、処置としては厳しすぎると思うが、親族が出所を許さなかったのだろう。病院という名の、実質監獄だった。現在では3カ月以上の入院は滅多な事では認められなくなってきている。そりゃそうだ。病院は病院であって、監獄じゃないからな。そして問題を起こすオッサンが野に放たれる。
今回のようなケースでは、どうすればよかったんだろう。1つには、脅迫文のメールなどが届いた時点で、警察に届け出て、警察が脅迫罪などできっちり検挙していれば防げたんじゃないかという可能性はある。しかしそれは可能性の1つにすぎなくて、例えば「タヒね」のような表現をした場合、それは検挙すべきなのかどうなのか。褒め殺しだったらどうなのか。「疑わしきは罰せず」の原則で行くなら、これらを警察が検挙する事は出来ない。
警察があまり敏感になり過ぎると、北海道の首相演説のヤジ排除みたいな話になる。このへんの線引きは難しい。首相に面と無かってヤジる人がガソリンをまいて火を付ける恐れが無いと言い切れるか?となると微妙。しかも、首相の場合、それぐらいされてもおかしくないレベルの恨みは買ってきてるからな。
一方では「金の無い無能なオッサンが毎日30人自殺しても世間では何も話題にならない」みたいな話もあってな。(計算したら実際に毎日それぐらい死んでる。自殺に認定された人だけでそれ。死因が不明で自殺だった可能性がある人は入ってない。)「どうせ死ぬならひと騒がせしてから死んでやるぜ!」っていう無敵の中年問題、これはかなりどうしようもない。
医療費の問題を抜きにするなら、今の法制下でギリギリ合法なのは「精神病院送り」ってやつなんだろう。医師の判断1つの話になる。一方でそれはおかしいと言う話もあり、じゃぁどうするんだって所でぐるぐるしてるんだな。