日曜に目が変でコロナっぽいなと用心していたが、月曜・火曜と体が少しだるいだけで済んだ。熱無し。咳無し。鼻水無し。体がだるいのも治ったのでこのまま治るだろう。目がまだ少し変なのは寝不足なだけかもしれない。
アメリカのトランプ大統領が、不法入国者を動物扱いして物議を呼んでいた。これは思考実験としてなかなか面白いなと思った。
野性動物であれば、人間の法律は関係ないから国境も関係ない。したがって不法入国もへったくれも無い。渡り鳥が優雅に国境を越えて行ったり来たりしているのと同じだ。渡り鳥を不法入国者だと罰するやつはいない。
つまり不法入国者は、野生動物としてならアメリカに合法的に滞在することが可能になる。野生動物がお金を稼いだりお金を使ったりしてはいけないという法律も無い。その代わりに、もし人間に危害を加えるようなら、その野生動物は容赦なく射殺される事だろう。アメリカの犯罪者は人間であってもよく射殺されているので、そもそも野生動物と大差ないのかもしれない。
では、ある人が、「今日から私は人間ではありません。野生動物です。なので法律を無視しても無罪だし、税金も払わないし、野生動物なので国境を無視して自由に行き来しても問題無いのです。」と宣言したらどうなるだろう。
生物学的には遺伝によって種というのは決まるので、「あなたのDNAは人間のそれなので、そんな主張は認められません」ということになるのだろうか。DNAなどというものは個人情報の最たるものの１つなので、それを他人が勝手に調べることは許されない。従ってDNAを根拠にして他人が「DNA的に人間か人間でないか」を判断することは人権侵害である。
DNAを調べなくても、「親が人間ならば子供も人間だ」と断定する事は、お役所ならば合法的に可能である。日本ならば戸籍情報に親子関係が登録されているので、「あなたの親は人間なのであなたも人間です。異論は認めません」と主張することも可能なように見える。にもかかわらず、本人が「私は人間ではありません。野生動物です。」と主張し続けて裁判になったら、裁判所はどう判断するんだろう。単に頭のおかしい人として精神病院送りされるだけなんだろうか。大統領が野生動物扱いしているのに？ 大統領も一緒に精神病院で治療を受けるのでなければ筋が通らないだろう。
