chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

もし、会社員に世襲制があったら

 
ネタ元:
むしろ「就活くたばれ」と言ってこなかったからこそ今の惨状があるんじゃないの --- 日常ごっこ
 
偏見かもしれないけど、たぶん、この人の親はサラリーマンだろう。就活デモをやっちゃうような学生も、たぶん親はサラリーマンだろう。なんでかというと、もし実家が自営業だったら、最後の砦として「家業を継ぐ」という選択肢がある。実家が自営業の学生にとっての就活は「自分が選んだ道」だ。文句を言ったら二言目には「じゃぁ家業を手伝え」と言われてしまうから泣き言は言わない。しかし、就活デモをせざるを得ない学生たちには、「家業を継ぐ」という選択肢が無いのだ。
 
で、親が自営業なら世襲できる(何らかの資格が必須な場合も多いが、資格は就職活動と違って勉強して試験に受かれば取れる)のに、親がサラリーマンだと絶対に絶対に絶対に世襲できないというのは、確かに不公平なんじゃないかと、そんな事をちょっと思ったわけだ。
 
もちろん、サラリーマンに世襲が無い、というのには、それなりの理由がある。いわゆる普通の就職活動において、「親がその会社に勤めているから」という理由だけで就職が優遇されるなんていうのは、それはそれで不公平だ。会社にとっても、そんな親子関係のしがらみより、より優秀な人材を採用することを優先したい。中には、たまたま息子が優秀で、お父ちゃんと同じ会社に採用されて勤める、という場合もあるだろうが、たいていは全く別の部署に配属になるだろう。親子でおんなじ部署で上司/部下の関係で親子が仕事をしている、なんていう話は、少なくとも私は全く聞いたことがない。そんなことがもしあったら、周りの人間はまぁ、やりづらくてかなわんだろうねぇ。(同族経営の会社の幹部や零細企業は別。これは自営業の延長線上みたいなもんだろうから)
 
・・・なんだけど、それって本当に正しいの?サラリーマンの世襲禁止は、そこまで厳格に徹底されなくてはならないことなの?っていうことを、思う訳です。
 
思えば仕事なんていうのは、長い歴史の中で見れば「家業を引き継ぐ」というのがずーっとデフォだったんだよね。奉公に出るとかいうのも、色々差別的な要素はあったにせよ、少なくとも生きるために必要な仕事は有った訳で。現在の「就活で就職先を探すのが当たり前」などという方が、歴史的に見れば例外的な状態な訳。
 
「就活で就職先を探す」という行為が広まったのは、戦後のベビーブームで子供が多すぎて、長男しか家業を継ぐことができず、それ以外の子供は就活で就職先を探さざるを得なかった、という所から始まってるのかな。それで、そういう形で会社に就職した人の子孫もまた、就活で就職先を探すしか選択肢がない、という罠にはまっていると。つまり、二男、三男が家業を継げずに就活して就職したが最後、その家系は、孫末代まで、就活しなければ就職口を得られないのだwww。そんなアホなwww。変な話だよねぇ。そりゃデモぐらいするって。あぁ、脱サラとか起業っていう手があるか。でもそれはリスクが高すぎて「主流」には成り得ないので、この際ちょっと置いておこう。
 
 
もし、学校を卒業して就職先が見つからなくてプー太郎になっちゃったら、その子供の生活費は結局お父ちゃんの給料から出さなくてはならない訳です。(もちろんお母ちゃんでも構わない。差別的な意味はないので念のため。)そういう状況になったら、無給でお父ちゃんのアシスタントとして会社に手伝いに行く、なんていう選択肢が、もっと普通にあってもいいんじゃないのかな。どのみち子供がちゃんと1人前に稼げるようになるまでは、お父ちゃんの給料でその子を養わなくちゃならないんだしさ。学校教育で息子が1人前になれなかったのなら、最後はお父ちゃんが責任もってドラ息子を1人前に育て上げる義務があるだろう、という意味もある。それで、少しづつ仕事をお父ちゃんに教えてもらって、1人前に稼げるようになったら、ちゃんと1人前の給料をもらえる身分に昇格する、みたいな制度。あってもいいと思うんだよね。なんでないんだろうね。この際作っちゃえばいいのに。ねぇ、どこかの会社の偉い人!
 
 
(親と一緒に仕事するなんて絶対に嫌!それなら就活のほうが100倍まし!って人が多いだろう、とは思うよorz.・・・それがどれぐらい失礼な話か気がつかない奴は、十年就活してろ。)
 
 
参考:
就活に不満、学生がデモ 札幌中心部で --- 北海道新聞
就活くたばれデモ@札幌 --- O瀧さんの暴動ステーション