八代亜紀が20ぐらいからプロ歌手として活動を始めて、舟歌がヒットしたとき、30前後だったんだな。
で、トラック野郎に受けて、八代亜紀のデコトラとかが全国走り回ってたのな。
当時、八代亜紀を推してたファンの心理としては、今アイドルを推してる層と、そんなに実態は変わらん気もするんだよな。
ただし、楽曲はすごく違う。一言で言うと、飲み屋の情景が浮かぶ曲、酒の匂いのする曲が多い。
それに対して。
不良を歌う歌でも、酒の匂いはせんわな。17歳で酒臭かったらヤバいか。
で、最近の歌って、酒の匂いのするヒット曲って、まぁ無いわな。
それだけ、音楽が身近になった結果だろうな。
電車に乗りながら、酒臭い音楽をイヤホンで聴こうとは思わない。
このへんの曲って、ベースがお笑い漫才とかコントで、その上に音楽を組み立ててるように見える。「舞台と観客」という関係性に特化したスタイル。
一見、演歌風の曲でも
1つの持ちネタを披露してる感じ。音楽って何なんだってのを考えちゃうよな。
これも、持ちネタには違いないが、観客の期待や予想のはるか上を行っていて、はるか上を行きすぎてる感じがすごく過剰で、久々な感じがした。客を喜ばせるためだけならそこまでやる必要はない。なぜそれをやるかというと、伝統とか文化とかを背負ってるっていう重みの問題よな。
ジャンル分けを、聴いた感じの雰囲気で分けるのって、不毛な気がして。
魂のありかが全然違うものを、ただ「似てる」ってだけで一緒にすんなと。