chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ヤッターマンを見て思い出したこと

 
・30年ぶりぐらいに見た。リメイク版じゃなくてオリジナルの方。
・ロボットとか、科学っぽいものは楽しいものだ、という潜在イメージは、幼少期に見たこの手のアニメで俺にすり込まれたに違いないと思った。ヤッターマン以外では、タイムボカンガッチャマンドラえもんドクタースランプあられちゃんぐらいまで。
・たぶん俺だけじゃないはず。今30代〜40代で、ロボットの技術を支えているような技術者たちは、みんなこの系統のアニメを見て育ったはずだ。
ヤッターマンには真面目な科学なんて出てこない。単純な勧善懲悪をベースとしているが、基本ギャグアニメ。次から次へと奇想天外なものが、さもそれらしく出てきて笑える。
・これをニセ科学だとかトンデモだとかいって批判する人はいない。いや、昔は居たか。アニメを見ていると馬鹿になるとかいって、見るのを規制しようとする教育者が。でも、それを見て育った世代が親になって、そんな話は全く聞かなくなった。ギャグアニメの中のトンデモぐらいなら、中学・高校で習う物理や化学でそんなことは有り得ないと理解できる。
・アニメのよいところの一つは、こういう奇想天外な話も格式張らずに取り込める奥深さがある所だと思う。
・だけど、最近では、あからさまなニセ科学やトンデモ科学を楽しさに昇華させるギャグアニメが減ってしまったように思われる。
ニセ科学批判やトンデモ科学批判がエスカレートしすぎて、こういう良いものまで萎縮してしまうことにならないか心配だ。
・でも、思い出してほしい。30年前のヤッターマンなどのギャグアニメで楽しんで育った世代が今、最前線で産業ロボットを支えている技術者になっているということを。
 
 
・今のアニメは、30年後の日本を占っているのかもしれない。親になる年齢になった世代は、そういう目でアニメを見ることも必要だと思った。
 
関連:
僕たちのニセ科学批判ではこうは考えない(たぶん) --- kikulog
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1227366646
 
なぜニセ科学は批判されるべきであるのか(前編) --- 変なの
http://d.hatena.ne.jp/depthwinter/20081119/1227060755