chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

今時の電子工作

昼間、はんだづけカフェのUsteram放送見てた。まったり映してるだけかと思ったら、プレゼン資料と自作作品持ってきて、プレゼン資料で説明しながら作品の説明をする人が何人もいて、面白かった。8人目まで見たところで出かけたけど、たぶんもっと居たんだろうと思う。
http://handazukecafe.com/
 
趣味の電子工作というのは、「人、モノ、カネ」というリソースが非常に限られた状態であることが多い。そういう中で地道に続けてきた人たちの成果というのは、なんかこう、いい感じにガラパゴス化してるんだよなぁ。
ガラパゴス化というと、否定的な意味で使われることがほとんどだけど、私に言わせると、良いガラパゴスと悪いガラパゴスがあると思うわけ。多様化が進むガラパゴスは、良いガラパゴスだと思う。
 
とはいえ、中古のノートパソコンなら1〜2万円で買えちゃう時代に、「マイコンで液晶に動画表示させました」とか言われても、才能の無駄遣いだよなーと感じちゃうというのも、まぁ正直な所ではある。それを作るために費やした時間を時給計算したら、いったいいくらかかってるんだ!? 
これを連想→http://indigosong.net/2009/12/post_229.html
「商業主義に毒されやがって!! 部誌からやりなおせ!!」
 
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なぜパソコンや携帯やiPhoneとかじゃなくて、電子工作なのか、っていう所を考えるに、
 ・だって趣味だから楽しいから、という人
 ・思いついたアイデアを形にしないと気が済まない人
 ・世の中に無いのでしょうがなく自分で作る人
 ・電子部品への愛に生きる人
 ・よく解らないけど気がついたらここに来てたという人
こういうのはお金で解決しない問題なので、こういう形での電子工作は今後もコツコツ続けられていくんだろう。ある種、同人誌にも通じるものがあると思う。
 
昔はこれに加えて「自作した方が安いから作る」というのが主流派の1つだったのだけど、現在ではこういう「安さ」を求めて電子工作をするという人はかなり少数派になってしまった。
 
趣味の電子工作に、実用性を求めるか否かというのは、なかなか奥の深い問題だった。電子工作はどうしても材料費がかかってしまうことから、実用性が無いものにはお金を出しにくいという理屈になりやすい。しかし実用性だけを追い求めると、趣味としての面白さが半減してしまうというジレンマになる。こういう点が、ニコ動のニコニコ技術部とか、今回のはんだづけカフェみたいな動きによって、だいぶ状況が変わって行くのではないかという期待感はあるよね。徹底的にナンセンスなものを作っても、それをエンターテイメントとして楽しんでもらうことが出来うる環境ができてきたという事で。