chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

木を見て森を見ず、葉を見て幹を見ず

 
「木を見て森を見ず」 小さいことに心を奪われて、全体 を見通さないことのたとえ。
 
があるなら、
 
「葉を見て幹を見ず」表層だけを見て、それを支える構造を見ないことのたとえ。
 
っていう諺が有ってもいいなぁと思った。
「葉を見て根を見ず」っていうのはググると出てくるね。けど、この諺自体、幹を見てないね。
 
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たとえば受験。「葉っぱ」の部分しか見てない。どういう動機で勉強しているのかを問わない。それはまずいんじゃないか。
 
たとえばISO9000の国内企業の取り組み。事務処理にばかり気を取られ、それがどういう思想に基づいた仕組みなのかまで調べ考える人は少ない。それはまずいんじゃないか。
 
googleがなぜ今の地位を築くことができたのか。インターネット世界における幹になることができたからだ。
 
日本はどうも、「葉っぱ」の部分は得意なようなんだが、それを立体的な構造物にすることはてんで苦手のようだ。
 
うまく行っている会社を見て、それを本質的な所で支えている構造はどういうものなのか、という視線で見直すと面白い。それは要するに、人々の欲望のようなものが、どのように構造化されて立ち上がってくるか、という現象そのものだからだ。
 
なぜ国内の大手家電メーカーが今期のきなみ大赤字になったか。震災や水害の影響もあったかもしれないが、私には大企業が目指すベクトルが、庶民の欲望のベクトルから乖離しはじめている、という事が最も根本的な構造的問題な気がする。