chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

脇役をうまく生かせない初音ミククリエイターの次なる壁

 
初音ミクの作品をつくる人には、2つのタイプがあると思う。
 
(1)純粋に初音ミクしか登場しない作品をつくる人
(2)初音ミクの周りに、色々と脇役も登場させる人。あるいは初音ミクを脇役として使うことができる人。
 
ニコニコにUPされている作品の絶対数としては、圧倒的に(1)が多い。そりゃ人気が出たのがそこからで、次のリン・レンはまだ出てないし、MeikoKaitoは性能劣るのに値段が高くて納得いかないとか事情はあるんだけど、じゃぁ将来、もろもろのお膳立てがそろえばそれらをうまく組み合わせて使えるようになるかというと、はたして大丈夫なんだろうかと不安に感じるのは自分だけじゃないはず。
 
心配になってしまうのは、なんだか怖いほど閉鎖的な、初音ミク一人の世界を描いてしまう人たち。そしてそれを受容する人たち。
前にも書いたけど、初音ミクは色々と面白い反面、ちょっと違う視点からみると、とても気持ち悪い側面も持っている。その気持ち悪さが、なんというか所謂「オタクの気持ち悪さ」と合体して、よりパワーアップした気持ち悪さに成長しつつあるなと。・・・・あぁ・・・・、余計なお世話ですかそうですか。
 
その不気味の谷を逆手にとった作品は、そこまで行ければそれはそれですごいのですけどね。
例えばコレ。これは狙った気持ち悪さだから、むしろ安心して見れる。
恋スルVOC@LOID (OSTER with 初音ミク3D その7)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1717276
 
それで、つまるところ何を心配しているかというと、これから複数のキャラクターをうまく組み合わせて面白い作品を創っていこうとした時に、前提として、私生活でもそれなりに豊かな交遊関係を持っている人じゃないと、どこかで聞いたような底の浅いものしかつくれないという壁に草々にぶちあたるに違いないということ。自分も含めて。
 
広い交遊関係が有る人なら、友人のつてか何かでソリの合うボーカルを見つけて音楽活動していてもおかしくない訳で、しかしそれができずに初音ミクに頼っているということは、裏を返せば上手な人間関係の構築を苦手とする人が初音ミクユーザーには少なからず存在するに違いない。
 
VOCALOIDDTMが持っていた一つの壁を確かに取り払ったけれども、もし人づきあいの苦手な人だったなら、その欠点はVOCALOIDでは何も克服されないということを忘れてはいけないなと。