「うちの子はひきこもりなのに、コミケには出かけるんです」の続き。
これって何なんだろうと考えぐるぐる。
ちなみに、コミケの規模を今以上に大きくすることは俺もやめるべきと思う。すでにでかすぎる。
引きこもりの人が興味を持って出かける、ということに意義がある場合、その対象がコミケそのものである必要はなくて、コミケ的な魅力とか楽しさを代替できるようなイベントであれば、かまわない話。ただそこで、地方の同人誌即売会がそれに相当するものになりうるかというと、これは微妙・・・面白いイベントは色々あるだろうけれど、そこにひきこもりの人が自発的に参加したいと思えるほどの吸引力があるかというと、微妙。
同人誌の話から離れて、普通のお祭りとか、正月なら初詣とか、そういういわゆる「お祭り」だと、どうか。
非常に盛り上がる大規模なお祭りというのは全国にいくつかあって、そのお祭りとなれば会社を休んで準備に行く人とか居るけど、そういうお祭り好きな人って、鬱病や引きこもりとは縁のなさそうな、とても元気なイメージがあるよなぁ。
対して俺は・・・うーん、中学校以来、祭りというものに積極的に関わったことが無い。
伝統的なお祭りの多くは、農村の文化がベースになっているために、今の都市社会、サラリーマン社会には実感が伴わず、形骸化してしまっている。これじゃぁ盛り上がりようがない。
そこでその代わりになるような、今の時代に合ったお祭り的なイベントが、現代人の生活にとっても、必要なんだろう。その「現代的なお祭り」の席に、たまたまうまくはまった大型イベントの一つが、コミケだったのかもしれないなと。
田舎の、伝統的なお祭りが全然盛り上がらなくなってしまった地域で、その代わりに熱狂的に盛り上がりそうなイベント、なんていうものは、想像できないなぁ。景気が悪いというか、街の雰囲気が暗すぎる。商店街がシャッター街になっちゃってる話とかさ。こう考えると、やっぱり鬱病とかひきこもりとかいうのは、個人の問題だけじゃなくて、社会問題とも思う。