chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

世の中総レゴ化計画

 
いろんな工業製品があるけどさ、基本は寿命が来たら廃棄。
でもそれだと、ある程度まで世の中が進歩すると、それ以上の進歩が困難になって、スケールアウトしない。「廃棄するものを作りなおす、現状維持のコスト」がどんどん膨らんでいくから、現状維持のコストが、世の中の進歩のコストを上回ってしまったら、進歩は止まる。
 
今の日本の閉塞感て、まさにこれなんじゃないの。現状維持のコストがかかりすぎる。
 
わかり易い例でいうと、例えば自動車。10年ぐらい走ったら廃車になるね。廃車になる車の台数と、生産される車の台数が同じになれば、世の中の車の台数はもう、それ以上増えない。自動車メーカーが死にものぐるいで自動車を作っても、同じ数だけ廃車になってしまえば、その努力は世の中を豊かにすることに何も貢献しない。「寿命が来たら廃車」という事を是とする限り、いつかはこの均衡状態になる。永遠に生産台数を増やし続けることはできないのだから。 
 
これが、もし、「永遠に走り続ける車」だったらこの上限は来ない。寿命が何倍か長い、というだけでも、随分違うレベルに達することが可能になる。つまり、これからの時代を、現状以上に大幅に豊かにしていこうとするならば、「廃棄しなくてすむ社会」を徹底して目指す事が1つの解になるのではないか。
 
 
このヒントは、昔の日本人の着物にある。昔の着物は、細長い反物を、なるべくそのままの形で使うように工夫されていた。不要な部分をばっさり切って捨てる西洋の洋服とはぜんぜん違う。着物の良いところは、その着物が要らなくなってリサイクルする時に、広い面積が四角いまま残っているので、いろいろ使い勝手が良いという事。そこまで考えてあの着物の形というのは出来ていたんだな。
 
してみるに、今の工業製品というのは、いらない部分をバッサリ切り捨てて最適化して使う、西洋方式な訳だな。リサイクルのことを何も考えてない。不要になったら捨てる以外に方法がない。これを、昔の着物みたいに、最初のデザイン段階からリサイクルを考慮した工業製品にしていったら、ずいぶんインパクトがあるんじゃないか。
 
リサイクルできる現代の工業製品つったら、レゴだよな。組み立てて、分解して、何度でも遊べる。あの原理って色々応用できる。
事例としては既にこういうのがあったりするが
Ren Block http://renblock.com/
しかし意外と高いんだこれ。で、たとえば、ペットボトルをこの形で作って、飲み終わって洗浄した後、凸凹を組み合わせてくっつけられるようにしておく、とかどうよ。貧乏臭い? そんなこと言ってられない時代って、来ると思うぜ。
もちろん、別にこの形に拘る必要性はないので、「ばらして再構築できるようにして末永く使う」っていう方法を皆が考えていけばいいと思うんだ。