chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

バーチャル実家

 
今はもう誰も住まなくなったけれど、色々と思い出があって建て壊すにも忍びない、という、限界集落に建っている古い家のためのサービス。「バーチャル実家」。
 
誰も住まなくなって、これからも住まないとなれば、そのまま放置すればやがてあばら家となる運命なので、それは社会的に問題がある。持ち主が責任を持って建て壊して更地にもどさなくてはならない。しかし、まぁ、そう理屈では解っていても、気持ちが追いつかないんだよな。そうじゃない?
 
で、まぁ、その、理屈と気持ちのギャップを埋めることに、「バーチャル実家」というアイデアが役に立つのではないかという話。
 
理想的には、その古い実家を3Dデータ化して、実写のテクスチャを張り付けたりして、3Dのヘッドマウントディスプレイを付ければあたかも実家に帰ったかのようなバーチャル体験ができる・・・というのが理想ではあるのだけれど、さすがにそれは現状はコストがかかりすぎると思われる。
手っ取り早くはGoogleのストビューに家の中まで来てもらって、全天球カメラで家じゅうあちこち歩き回って写真を撮ってもらう、というのでもかなり目的は果たせるだろう。既存のサービスとして、お店が宣伝のためにお金を出してGooGleのストビューに来てもらって店の中を撮影してストビューに載せてもらう、ということはやっているらしいので、技術的には何ら問題が無い。
古い家の解体を検討している人は、それなりの解体予算を想定しているはずなので、それにプラスアルファの経費を乗っけることで、解体前の家の詳細な写真情報を残せるとなれば、ビジネス的な需要はあるだろう。ストビューにわざわざ来てもらうとなると、30万とか50万とかかかるかもしれないが、地方出身で東京でビジネスに成功している人とかなら出せない額では無い。そして、十分にデータ化した後に、建て壊しを行う。長い目で見れば、数100年後には、歴史的な記録としても意味を持つ記録になるはずだ。
 
問題はアレだな。通常のストビューとちがって、短期的には社会的な意義が薄いので、いくらお金を出してもGooGleが話に乗ってこない可能性はある。まぁ、技術的には成熟しているので、そういうサービスとして設備投資するところから始める会社があっても良さそうな気はする。
 
お、ぐぐってもこの単語が出てこないぞ。オレ発か?このアイデア
 
追記
Google認定業者というのがあって、そこに頼むとスムーズに行くっぽい。
ex. http://www.photostudios.jp/cn11/pg84.html
40ポイントの撮影で15万ぐらい+出張費ってところかな。
建物を壊すとなればちょっとした戸建でも100万ぐらいかかってしまうので、出せない額では無い。
撮影後、すぐに壊すのなら、個人の住宅内の画像であっても防犯上の問題は無い。