chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

一周してまじめが受けるエンターティメント

STU48 関係の動画見てて思ったんですけどね
 

【MV full】出航 / STU48 [公式]
 
リーダーの 岡田奈々さんて人が、すごい真面目な人らしいじゃないですか。
それが、ファンを獲得する理由の1つになっているのね。
 
まぁ瀬戸内各県には、宝塚のファンも多いですし、「大勢の女性のグループ」というと、宝塚っぽいもののほうが受け入れやすい土壌はあると思う。
宝塚も真面目っすよね。超お嬢様のイメージ。
 
で、この「徹底的に真面目」なエンターティメントの対極にあるのが、明石家さんまとか、ビートたけしとか、今ではすっかり大御所になっちゃったお笑いタレントの面々ですよね。徹底的に悪ふざけを極めるエンターティメント。とんねるずダウンタウンウッチャンナンチャンロンドンブーツ1号2号、etc.etc.
 
40年前なら、そういう悪ふざけが、世の中の主流派に対するカウンターとして若い人の人気を博した。明石家さんまが「しっとるけーのけ!」ってTVでやったらそれがバカ受けしてた。当時はまだ第2次世界大戦を経験した世代が現役で、ひたすら必死に戦後の復興のために真面目に働いている人たちが世の中の主流派だったからな。
 

 
明石家さんまビートたけしが出てくる前のお笑いって、もうちょっと真面目だったんですよ。ふざけてるようにみせつつも世の中をちくっと諷刺するネタだったり、説話的なオチのある話だったりね。人の前に立つからには、立派なことをしなくちゃ!っていう無言の圧力があったの。それが、明石家さんまビートたけしのお笑いには、そういう「ためになる要素」がゼロで、それが面白いとウケたのね。
 
しかし今、20そこそこの人が「しっとるけーのけ!」なんてやったって、1mmも面白くないよね。寒い寒い。かつての悪ふざけの先駆者たちが年を取ってお爺さんになって、主流派になってしまったんだな。それに対するカウンターとして、若い人の「まじめなエンターティメント」が受ける時代になった。一周した!と思った。