chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

独断上等、偏見上等

 
どうも寝つきが悪いので書きたいことだけ書いておこう。
このブログは頭のなかの無限ループを断ち切るためのツールとして使っているものだから、いろいろおかしなことが書いてあるとも。
 
いくら自分があほで偏った人間だからって、正しいと思う事が主張できないっていうのはヨクナイ。
「あらゆることを知りつくして公平な判断ができる神様みたいな人」なんて存在しない訳だから、正しいと思う事をやってみて、間違っていると気がつけば直せば良い。 
 
最初から誰にも批判されないように、あたりさわりのないことしか言えない空気みたいな存在に、俺は魅力を感じない。
 
子供とかできたら、そんなことも言ってられなくなるんだろうね。それはそうだ。ご愁傷様。
こういうことを書いている時だけは独身がありがたいと思うわ。(負け犬の遠吠え
ウォォォーーーン
  
=========================================
ニコニコ動画のことは山ほどエントリーがある訳だけど、頭の中にあることを書き出さないと、そこで思考が停滞して次いけないんだわさ。困ったもんだ。
 
ニコニコ動画を特徴づけているのは、「職人」という言葉を褒め言葉としてすげー多用されているなと感じること。職人抜きのニコニコ動画は考えられない。で、意外と使われないのが「芸術家」「アーティスト」という言葉。「才能がある」はときどき見る。「才能の無駄遣い」とか。

で、この職人の天下たるニコニコ動画と、JASRACが、なんでこんなに相性がわるいんだろう?
 
なんかすげー根本的に根の深いものがあるような気がするんだよな。
 
JASRACは、建前上、 「芸術家」「アーティスト」を守るために存在しているということになっている。
じゃぁ、職人と芸術家は仲が悪いのか、というと、ぜんぜんそんなことは無いとは思うのだけれど、イメージとしては、「芸術家」は金持ちのパトロンが居ないとなかなか成立しにくい所がある。JASRACは実のところ、芸術家代表というよりは、パトロン代表なんじゃないか。だから芸術家本人よりもパトロンJASRACの方が金勘定にうるさいという、おかしなことがおこる。
 
一方、「職人」というのは自分の信念と腕を頼りにものづくりをする人、っていうイメージ。金持ちだろうがなんだろうが気に入らない客の仕事は受けねぇ、みたいな自立性を大事にする。
  
もっというと、職人は江戸時代とか昔から日本文化として根付いているけれども、現代の「芸術」という概念はヨーロッパから輸入されたもののような気もする。明治以前にも芸術という言葉はあったかもしれないけど、その言葉の意味するところは、現代と昔ではだいぶ違うんじゃないか。
 
そうやって考えていくと、日本がこれまで海外で高い評価を得てきたものは、実は日本の職人の文化だったんじゃないかとも思う。アニメの仕事は、芸術というより職人のイメージだな。他にも車にせよ電気製品にせよ、日本のものづくりを支えているのが職人なのか芸術家なのかといわれれば、職人だべ。
 
で、まとめ。
職人と呼ばれる人たちが活躍して人気者になれるニコニコ動画の面白さはやっぱり本物だ!
 
芸術を偽物だという訳ではないが、日本の芸術はなんだかんだ言っても、金持ちに媚びているイメージがつきまとう。金持ちに評価されない芸術作品の価値は認められていない。クラシック音楽しかり、絵画しかり、彫刻しかり。日本の歌謡曲はかつては芸術なんてものではなくて、大衆の低俗なものだった。それがいつのまにか、だれもかれも「アーティスト」なんて名乗り始めて、元気がなくなってしまった。
  
今はどんどん拡大方向のニコニコ動画だけど、そろそろまずいことも起きてはいる。一部の動画が、一部のアンチのためにほとんどリンチのような暴言を束になって浴びせられるという、それ。
言葉の暴力が束になられると、これはたちが悪い。この問題はそろそろクローズアップされてくることになりそう。