chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

気持ち悪いのはストリートビューではなく関東に住む20代の男

 
グーグル・ストリートビューは、やっぱり気持ち悪くないと思う
http://www.kotono8.com/2008/08/13googlestreetview2.html
 
このエントリーのみを読んだ感想。ミスリードを誘う文章じゃないのかという一部の指摘は反論データが出てくるまで保留。
 
「関東の」「20代」「男」が、グーグル・ストリートビューを気持ち悪いと思っている、というアンケート結果は、なんだかすごく腑に落ちた。あぁ納得納得。自分もかつては関東の20代男だったので。
 
先ず10代は、自宅では親に監視される状況で生活しているので、他人に知られては困るようなプライバシーに関わるものは自宅には置かないか、置くとしても自宅の中のさらに見つからないところに隠す。だから外から家の写真を写されるぐらいはあまり気にならない。
 
30代後半以上の年代になると、自分のプライバシーに興味を持ってくれる人が目に見えて減ってくる。それはもう寂しいぐらいに。プライバシー保護を声高に叫ぶエネルギーのある人がうらやましいよ俺は。保護されなくたって誰も注目してくれないんだもの。(泣
 
ある程度年配になってくると、そもそも日本にプライバシーなんていうものが存在しなかった日本を経験してきている。戸建ての住宅地では公道から見られて恥ずかしくないように庭先や道ばたまで掃除することがむしろ普通だったはずだ。夏など風を入れるために公道に面した窓を開けるときは、ご近所さんに家の中まで見られることを考えてきちんと家の中まで掃除したもんだ。それが普通だったんだ。その時代に御法度だったのは深夜に出歩くこと。それだけが各家庭のプライバシーをお互いに尊重する暗黙のルールだった。
 
20代ぐらいの人というのはやっと親からも自立・別居して、自分のプライバシーというものを構築している最中である。それを脅かすものは許せない。もっともだ。それにこの年代はシリアスな色恋沙汰も身の回りに溢れていて、ともすれば自分だって嫉妬に狂ってストーカーまがいのことをしかねないという気持ちが理解できる人は多いと思う。プライバシーに一番神経質になる年代だということは間違いなく、そういう層がストリートビューに反発するのはもっともだ。
 
さらにその中でも関東の20代に多いというアンケート結果だが、たぶんそういう人たちは自分の隣にだれが住んでるかすら知らなかったりするんじゃないかと想像した。実際自分も10年以上住んだアパートで、隣にどんなやつがすんでいるのか結局わからずじまいだった。冷静に考えればこの状況がすでに変だ。プライバシー云々以前に、そもそも東京は都市のあり方自体がクレイジーなんだよ。東京は都市のあり方自体が狂っている。大事なことなので2度言いました。狂っていることが魅力でもあるのだけど。
 
謎だらけの東京に魅力を感じている人にとっては、謎だらけの東京の路地裏までデータベース化しようという試みが許し難い行為に見えるというのは、なるほど、そりゃそうかもしれんね。納得。腑に落ちた。