chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ホームセンターで売られている農薬を見てきたら気分が悪くなった

 
農薬のことをWebで調べていたら、以前毒餃子で話題になり、最近も三笠フーズ事故米汚染米で話題になったメタミドホスが、「オルトラン」という農薬と関係があるということを知ってしまった。
 
メタミドホス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%9B%E3%82%B9
浸透移行性有機リン殺虫剤「オルトラン」
http://www.agrofrontier.com/guide/t_93g.htm
 
おいおい、ちょっと待てよ。オルトランて、農業やってない俺でも聞いたことあるぞ。めちゃめちゃメジャーな殺虫剤じゃねーか。オルトランの薬効成分はアセフェート(Acephate)で、メタミドホスではなく、人間への毒性は低く、速やかに分解されるというのが触れ込みだ。
 
だが。
 
「速やかに分解される」というのは、まぁ言葉としては間違ってないが、だれも「無害なものに」分解されるとは言ってないという罠。なんと、オルトランの薬効成分であるところのアセフェートは、加水分解されることで30倍も毒性の強いメタミドホスに化けるのだ! なんということでしょう!!!
 
加水分解とは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E6%B0%B4%E5%88%86%E8%A7%A3
 
水なんてそこらじゅうにあるんですけど。
 
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=185942

農地などに撒かれたアセフェートも、分解して一部はメタミドホスに変わる。メタミドホスそのものは非登録でも、大量に使われているアセフェートが田畑、体内でメタミドホスになっているので、この強毒性の農薬は日本でも事実上登録されているに等しい状態なのだ。従って国産の農産物からも中国などと同様にメタミドホスが、それも相当の濃度で検出されることがある。<

 
「オルトランはなぜ抵抗性がつきにくいか」
http://www.agrofrontier.com/guide/t_100e.htm

オルトランはmethamidophosのプロドラッグ(修飾薬物)といわれている。

methamidophosは、メタミドホスと読むのですよ。いいですね。
つまりメタミドホスが国内で使われていないというのは事実上嘘で、オルトランという猫の皮を被って流通し、散布された後にメタミドホスに化けて強烈な殺虫剤として長期間機能しているということです。
 
オルトランのジェネリック農薬でジェイエースというものがJAから出ていて、中身はオルトランと等価と考えられるのですが、これの宣伝におもしろい説明がありました。
 
「ジェイエースの特徴」
http://www.agri.zennoh.or.jp/pest/jobs/jace/feature/index.html
数日で分解されるという割には、10日から1ヶ月も虫の発生を抑える効果が認められるという話。
 
おかしいでしょ。数日で分解されるなら、数日で効果なくなるはずでしょ。なのに1ヶ月も効いてる。なんでか。より毒性の強いメタミドホスに「分解」されたから。なんかもうね、なんというかやめてくださいよそういう子供だまし。あーむかつく!
 
で、オルトランが今、どれぐらい流通しているのか、ホームセンターの農薬コーナーを見てきたのよ。驚いたね。農薬にはまぁいろいろ種類があって、殺虫剤、除草剤、殺菌剤とかカテゴリーが分かれるのですが、殺虫剤としてのオルトラン、錠剤から液体ものから親切にすぐスプレーできるようなものから、ありとあらゆるタイプのオルトランが並んでいて、実に殺虫剤コーナーの半分以上はオルトラン。殺虫剤コーナー≒オルトランコーナーと呼んでもいいぐらいの占拠率。そして当然ながら、
 
「オルトランは分解されるとメタミドホスになりますので取り扱いに注意してください」
 
なんていう注意書きは・・・
 
無い!
 
orz. 
 
しかもだなー。クソ。
帰ってきてから吐き気するし変な汗かくし、あきらかに調子変なんですけど。
オルトランをいくつか手にとって見ただけでこれですよ。
信じらんねー!!!
 
P.S.この他に、よく使われる農薬として俺が聞いたことあったのが「ジマンダイセン」「トップジンM」「スミチオン」など。これらについても書こうかと思ったけど、調子悪いので今日は無理。また今度。
 
関連
オルトランはメタミドフォスになる WINEPブログ
メタミドホス --- wikipedia

摂取から約1日の間に症状がでて、数日間続く。嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、流涎、頭痛、めまい、脱力など。吸入では鼻水、胸脇苦満など。視界がぼやけ、縮瞳、流涙、眼痛、協調運動障害、呂律障害、重篤な場合は呼吸中枢の障害・呼吸筋麻痺・気道浮腫などにより肺水腫、呼吸困難、昏迷を引き起こし死に至る[10]。これらは典型的な有機リン化合物の中毒症状であり、同じく有機リン化合物であるサリンの中毒によっても同様の症状が発生する。ただし、サリンメタミドホスと比較して桁違いに毒性は高い。長期曝露でニューロパチー(神経障害)が後遺症として残る場合がある。