LightRoom続き。
【用途その１】ホワイトバランスの再調整
まず、今まで買い溜めたコスROMのうち、色調のおかしな写真の補正をしている。比較的古いデジカメの中には、AWBがイマイチなものもあって、ホワイトバランスがおかしいまま、コスROMに収録されているものがある。それをLightRoomで手直しする。まず色温度と緑かぶりの修正が基本。
ここで困るのが、基準となるホワイトやグレーが無い写真。カメラのAWBでうまく調整しきれないほど写真全体の色調が偏っているような場合は、何が正しいのかさっぱりわからない。当然ながら、白とびした白ではホワイトバランスの参考にならない。
改めて身の周りを見渡すと、白っぽいものはたくさんあるが、「ニュートラルな白」というのはかなりすくない。微妙にクリームがかっていたり、緑がかっていたり、水色がかっていたりする。うっかりそういう所を基準にホワイトバランスを取ると、写真全体の色調がひどい事になる。
この作業を繰り返しているうちに、すっかりそういう「微妙に色のついた白っぽいもの」に敏感になってしまった。
【用途その２】過剰な色演出の補正
明らかにPhotoshop等で既に色調を調整済みの写真でも、LightRoomで色調を整えなおすことで随分すっきりするものがある。フォトレタッチ系のソフトの色調調整は、RGBの３原色に対してダイレクトに調整するものが多い。そういうもので色調を調整してしまうと、例えば肌色の色合いを調整した場合、それにつられて他の関係ない所の色合いまで変化してしまって、おかしな色合いの写真になってしまう。
これをLightRoomに読み込んで、まず過剰な色調整を元の状態（推測だが）に戻してから、改めて肌色などの調整をやりなおず。LightRoomは３原色ではなく８色に色分解した上で、それぞれの色相・彩度・明度を管理できる。このお陰で、肌色の部分だけの色相や彩度の調整ができる。これがめちゃめちゃ役に立つ。
【用途その３】衣装やアクセサリーの色の補正
コスプレ写真の場合、オリジナルのキャタクターというのがたいていある。（中にはオリジナルのコスプレというのもある）ここで、アニメのキャラの服装の色と、実際のコスプレ衣装の色合いというのは、普通はなかなか一緒にはならない。既製品のコスプレ衣装はそこまで凝ってないものも多いし、自分で作る人の場合でも、理想の色合いの布が都合よく布屋さんにあるとは限らない。こういう時に、LightRoomは８色に色分解した上で調整ができるので、写真を撮った後でアニメのイメージに近い色合いに修正することがかなり容易になった。これも使える。
それで、何十枚か作業してみて気がついたのは、黄色の彩度を少し下げることで、すっきりした写真にみえるようになる写真がとても多いということだ。あまりにも多すぎて、逆に自分の目がおかしいのではないかと疑心暗鬼になる状態になってしまっている。このへん、どういう理屈でそうなってしまっているのか、調べざるを得ない。
一つには、ディスプレイが古いと、表示が黄色っぽくなるという劣化の仕方をする物があるという事。今使っているものは問題ないはずなんだが・・・しかし、こうも黄色が問題になると、ディスプレイも疑わざるをえない。LightRoomは起動時にディスプレイの色のキャリブレーションをするよう勧めるポップアップの表示が出るのだが、その理由が解った気がする。山ほど修正した後に、実は色がおかしいのはディスプレイの方でした・・・なんてことになったら笑えない。
しかしそれより深刻なのは、もし、本当に俺の目の色の感度が普通の人と違ってたらどうしよう、という事だ。自分の目をキャリブレーションすることはできない。色盲では無いのだけれど、色の判別が日常生活上はこれまで支障がなかったというだけで、こういう微妙な色合いの調整をしはじめると、自分の感覚が正しいのかどうかが不安になってくる。実際問題、自分の場合とは逆に、どの写真もやたら黄色を強調しすぎる人というのが居て、不思議だったんだが、こういうのは個人の色覚の個人差のようなものと理解するしか無いのかもしれない。自分のクセを理解した上で、色を数値で管理するようにする、とかいうのが、とりあえず可能な対応策かな。
