chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

PCって何だったんだろう・・・

 
今日は最低な仕事だった。
 
20年ぐらい前の仕様のDOS/Vパソコンを発注する客も客だが、それを受注する営業も営業。で、そのPCを組み立ててセットアップするという貧乏くじが俺の所に回ってきた。信じられないだろ、いまどきレアなISAバスボードを全部新品で買い集めてPC作るっていうんだぜ。それも何台も。もう最低。バスは当然ISA。アドレスはDIPスイッチで手動設定。OSはPC-DOS
20年前と同じものが手に入る訳は無いので、それぞれ相当品で代替しようとするのだが、これがもうトラブル出まくり。出ない訳ない。それをタダ同然で全部解決しろってか。「ちくしょうめぇ!」と叫びたくなる気持ちも察して下さい。
1994年ぐらいにこんなことやってたなぁ。COMPAQのPCに、秋葉原パソコン通信のためのISAボード買ってきて増設したりして、よくわからんDOSコマンド勉強してさ。わくわくしながら、そこに夢が詰まっていた時代が、確かにあったんだよね。
 
今のPCでは、ほぼ全てのインターフェースが刷新されたから、当時の面影なんて無くなった。共通点は、起動FDでどちらも起動してDOSコマンドが使える事ぐらいなんだが、今のPCは外付けしないとFDD無いしな。
 
それにしても、よくこの古臭いアーキテクチャに、上位互換を積み重ねながら20年以上もやってきたもんだと思う。最初期から言えば30年か。iPhoneiPadが流行るにつれ、「PCはもう時代遅れ」な認識が広まりつつあるが、そうでなくとも、そろそろこの上位互換アーキテクチャは潮時という事でよかろう。

20年前のDOS環境の操作は、キーボードが前提だった。だから、キーボードが無くなってしまったiPADのようなマシンは、CPUを変えても中身をどういじっても、「DOS/V互換機」には成り得ないと思われる。やっとここにきて、「上位互換」の縛りから離れることが出来る時代が来たのだなぁと、今さらながら改めてしみじみ。(BIOSがソフトキーボードまでサポートすれば別だが・・・)
代わりに必須になるのは、カメラ、タッチパネルorぺんたぶ、マイク&スピーカ(PCにもほとんど付いてるが必須ではなかった)、無線LAN等の無線I/F、ってところか。加速度センサやGPSも?。
 
一応、ニコ動に投稿するための動画を編集するだとか、ボカロで曲作るだとか、ブログに長文を書くだとかいうことをする場合には、iPhoneiPadよりPCにまだ優位性がある。ただ、これもどこまで続くか。
 
iPad系商品の流行が一巡したら、またノートPCの需要が復活するんじゃないかと予測する人も居るようだが、さてそれはどうかな。キーボードが無いなら無いで、代替の手段を用意することは、今ではもう随分簡単になった。たとえばe-mailの出番は、今ではもう、かなり減らすことが出来る。
もともと緊急を要する要件を伝えるには電話だった。これは今後も変わらない。一行で済むような連絡をtwitterのような物なら、キーボードが無くても大きな支障はない。込み入った内容なら、e-mailの文章をどう書くかで悩むより、skypeで話し合ったほうが早い場合もあるだろう。気がつけば、e-mailの受信ボックスに溜まるのは、定形文をちょろっと書き換えただけ、みたいな機械的な文面のものが大半を占めるようになっている。
 
昔は、キーボードで入力すると、同じ事を画像データや動画で伝えるより、劇的にデータ量を削減できるというメリットがあった。昔はストレージの容量制限がきつかったり、通信が遅かったりしたから、キーボードで文章を打ち込む事にもコストメリットがあったのだ。でもそれらが十分に高性能かつ安くなった今日では、たとえば手書きの資料をキーボードで入力しなおす、などということは、必要最低限しか行われない。
たまにしかキーボードを使う機会のない大多数の人には、キーボードを省略したほうが好まれるのだから、それに合わせた進化をしていくのだろう。
 
======================================
それでもまぁ、おそらく、少なくともこの先5年ぐらいは、私はPCをメインで使っていくとは思うのだけど、すぐ解決したい欠点もいくつかある。
一番はやっぱり、常に故障対応を考えながら運用する必要があること。私は仕事でPC修理するぐらいだから、たいてい自分のPC故障も自力で何とかするけど、普通の人はそんなことやってられない。 何億台も出まわってしまった世界のPCが、最終的に故障する時、その中のデータはどうなってしまうんだろうね?
なので、端末の仕様は極力シンプルにして、ストレージも最小限にして、簡単に端末交換ができるようにして、サーバーに頼る方式というのが、どうしても注目されてくる。
 
もし、そっちの方向に世界が動くのだとしたら、サーバーを運用している会社というのは、今の電力会社や電話会社以上に、巨大で重要な社会インフラに成長するだろう。
 
 
で、さすがのAppleは、そっち方面にも一歩先んじる布石が。6月の記事ですが、今秋から本サービスが始まるらしい。
参考:iCloud
http://www.apple.com/jp/icloud/
http://gigazine.net/news/20110607_icloud/

しかし現在の世界においては、例えばiPhoneであれば写真も撮影でき、ムービー撮影も可能、音楽も聴けます。つまり、単一機能のデバイスをパソコンを中央のハブにして管理するというのでは面倒になってきました。そこでこれまでパソコンをハブにしていた代わりに、クラウドを中央に据えようというのが「iCloud」です。
・・中略・・
これはただの同期やDropboxのようなオンラインストレージとは根本的に違います。iCloudはあなたの持っているコンテンツやデータを保存し、ワイヤレスで自動的に全デバイスにプッシュ配信します。この仕組みはアプリの中にあるため、全自動で行われます。つまりあなたは何も特別な設定をする必要は無く、iCloudはあなたの気づいていない間に、いつの間にか動いているだけとなります。