chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ソニーとニコ動の記事

 
ネタ元:
なぜソニーは敗北したのか?〜「ニコ動が赤字でもイベントをする理由」こそ再建の鍵〜 --- とある青二才の斜方前進
http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20120413/1334310796
 
私はブコメに「GJ」とコメントしました。ブコメの反応を見ると、
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/TM2501/20120413/1334310796
同感という人とクソ記事と言う人と、評価が両極端ですな。共感するという人の方が少数派。最近のブコメの反応で、ここまで評価が分かれる記事も珍しい気がする。
なぜこうも評価が分かれたかと考えるに、まず、この記事をはてブした人を分類する場合、ざっくり次の4通りあるだろう。
 
(1)ソニー好き、ニコ動も好き
(2)ソニー好き、ニコ動は嫌い
(3)ソニー嫌い、ニコ動は好き
(4)ソニー嫌い、ニコ動も嫌い
 
私は(3)なので、大筋ではこの記事とベクトルが同じで、記事の内容に賛同できる。しかし一方、正反対のベクトルの人も世の中にはまだまだ多いのだなと再認識した次第。確かに、「世間一般の多数派」としては、ソニーは大きくて立派な会社で、ニコ動はふざけたくだらない会社、と認識している人がまだまだ主流なのであり、そういう人達からは激しい反発を買うのだろうなぁ。(1)や(4)に該当する人にとっても、自分の嫌いなものが持ち上げられてたり、逆に好きなものがけなされたりしていたら気分の良いものではなく、総合的にはこれだけ多くの人から反感を買うことになってしまった。
2つ並べて片方を褒めて片方を貶すっていう物言いは、よっぽど気をつけたほうがよさそうね。例えば子供を2人並べて、片方褒めて片方貶すってのは、問題のある教育の仕方だと容易に想像できると思う。
 
でも、趣旨としては、俺は賛同するし応援するぜ。
 
まぁ、ニコ動の将来が楽観できるのかというと、けしてそんなことはなくて、こんな記事
ニコニコ動画は飽きられ始めているのか? ---東証プロジェクト
http://blog.livedoor.jp/love_aeria/archives/51798934.html
 
かつての個人制作のホームページの盛衰のように、ニコ動も今後このまま衰退期に入る可能性はある。そこからの回避とか抜け道とか出口とか、色々考えるのだけれど、1つはやっぱ、「世の中のインフラ的な機能を自覚的に担うかどうか」って事が運命の分かれ目になる気がする。
ちなみにソニーは、あえて意図的に「インフラ事業で社会的な重責を担う」という選択肢を捨て続けて来た会社だったと言えると思う。その分、身軽なのが取り柄だった。東芝や日立には社会のインフラを支える事業の規模がそれなりにあるが、ソニーにはそれが最初から無い。しかしやがて組織が重鈍化して、その取り柄も失い、いまさらインフラ事業に乗り出す度量もなく、袋小路に入ってしまった。
 
ニコ動が、例えば社会的インフラという意味でのTVのような、「社会的インフラとしての機能と責任」を、これから担っていくべきなのか否かっていうのは、すごく難しい話だとは思う。それによって得られるものも大きいが、失うものも大きいから。ただし、そっちへ舵をきらなければ、ジリ貧になる可能性が高いのではないかとは思う。もちろん必ずしもそれがダメという話でもない。ドーンと打ち上がった花火のように消えていく美学だってあっていい。