chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

もし、地下資源のコストが今の10倍になったら

 
前にも似たような事書いた気がするが、まぁいいや。
 
もし将来、石油その他の地下資源が何らかの原因で高騰してしまい、今の10倍の価格になったら、どんな生活になってしまうだろう。
 
・電気代。俺の場合、月6000円ぐらい→10倍なら6万円。無理。
・ガソリン代。同じく月6000円ぐらい→6万円。無理。
・物価の上昇。地下資源のコスト上昇の影響で、あらゆる物の値段が大幅に上昇するだろう
 
ということで、地下資源の価格が10倍にもなってしまったら、今の手取り18万円の私の生活を維持することは不可能になると容易に想像できる。輸入地下資源のコストアップが原因で物価上昇が起こった場合、自分を含めた多くの人々にとって、そのままでは支出が増えるにもかかわらず、簡単には収入UPには繋がらないのが問題だ。
 
収入が増えないなら、無理にでも支出を減らすしかない。
 
まず、電気の使用量を今の1/10に減らす。デスクトップPCはタブレットとかに置き換え。照明は部屋中照らすのは勿体無いので局所照明に。エアコンは無し。暖房は七輪や薪が復活するかも。かなり貧乏臭いことになるなぁ。
 
車で出かける機会も1/10に減らす。車通勤とか無理。電車代もかなり値上がりするだろうから、チャリンコ通勤か、もしくは歩いていけるほど会社の近くに引っ越したほうがまし、という事になる。
 
何かが壊れた場合、安易に買い換えるのではなく、修理して使ったほうが安上がり、という事になるだろう。
通販は運賃が高くなりすぎてダメだろう。地産地消が有利。
 
食費については、地下資源高騰→肥料価格高騰で肥料を減らさざるをえない状況になるだろうから、農産物の収穫が減り、農産物の取引相場も上昇する。地方から都市部への輸送コストも増え、都市部の食費に影響するだろう。農産物の生産コスト自体は、今の有機農法を基準に考えるなら、それほどべらぼうには増えない。食料は生きていくのに不可欠だから、田舎のほうが生活しやすくなるかもしれない。
 
安い人件費を求めて海外に進出した企業も、一部は国内に戻らざるをえなくなるだろう。輸送費が高くなりすぎるため、消費地に近い所で生産する、という体制が強化されるだろう。
工場では、電気で動くロボットの代わりに、人手で作業したほうが安上がり、という状況が増えるかもしれない。電気代が高すぎる為。
地下資源の価格が10倍にもなるなら、国内の炭鉱や鉱山が復活するかもしれない。
 
 
・・・これって、要するに、なんだか昔の生活に戻る感じ???
 
 
たぶんそういう事なんだ。現代的な快適な生活というのは、あらゆる場面で安価な地下資源に支えられている。この値段が大幅に上昇してしまったなら、現代的な快適な生活は、もろくも崩れ去るのだ。
 
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今は、上に書いたほど極端な状況ではないが、例えば原油価格はドルベースで10年前の4倍ぐらいになっている。4倍だよ4倍。大きくは騒がれていないが、これが国民生活の生活水準の低下に影を落とさないはずは無いんだ。値上がりしているのは原油だけではなく、石炭だって3倍になっているし、天然ガスも4倍ぐらいになっている(米国を除く)。鉄鉱石は中国の需要急増のためになんと、10倍にもなっている。エトセトラエトセトラ・・・。
(ドル価格での話なので、円に換算すると3割ぐらい減じることができるとはいえ。)
 
国内の景気が悪く、平均所得が下がっている原因について、日銀が悪いとか政治が悪いとか、そういう所ばかりやり玉に挙げられるのが目に付くが、実はこういう資源価格の高騰の方が、直接的に影響が大きいと考えるべきなのではないか。消費税なんか目くそ鼻くそだっつーの。
 
追記:
ここまで極端じゃないが、同じ方向性の話
地球の有限性の顕在化と資本主義の機能不全 --- アゴ
http://agora-web.jp/archives/1497938.html