chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

単純作業について

 
PCやロボットの普及によって、単純作業はどんどん駆逐されていく方向にある。
そのせいでか、単純作業というのは、社会的に価値の低い仕事であるとみなされる傾向があると思う。
これは危険な傾向だと思う。
 
ほんの30年ほど前まで、世の中には単純作業の仕事があふれていた。
農作業しかり。工場のライン作業しかり。小売業しかり。小売業は30年前も今もあまり変わってないか。
 
考えてみれば、歴史的に、農業というものが人の社会に普及して以来、仕事というのものの大半は単純作業だった。
単純作業に上手く適合出来る人間じゃないと、社会的にもうまくやっていけない時代が、過去何千年か続いていた訳。
それが、たったの30年ぐらいで、社会のルールががらっと変わった。
 
単純作業も、新しいクリエイティブな仕事も、両方できる人間は良い。単純作業をやめて、新しいクリエイティブな仕事をすればいい。
一方、単純作業をするしか能が無い人は、どうすればよいのだろう。昔はそういう人にも一人前の仕事があった。それがどんどん無くなりつつある。そういうひとは、引きこもりにでもなるしかないのだろうか。
努力しろとか勉強しろとか言うのは簡単。でも、歴史的な背景からして、そういうのが苦手な人間でも生きていける社会だったのが、急激にそうではなくなりつつあるという社会的な変化があることは確かな訳で、それを個人の責任ということにするのが正しい事なのだろうか?
 
単純作業は不幸な仕事で、クリエイティブな仕事こそが人間らしい仕事だ、と考える人は多かろう。東京でばりばり活躍している人なんかは得にそうだと思う。けども、田舎で冴えない生活を送っている人々を見て、「だからダメなんだ」っていうのは、なんか変なんじゃないかと思う。