似たような事は今までも何度も書いてきた気はするが、頭の中を整理する為にまとめ
・そもそも、地方都市が繁栄した1950〜60年代が、例外的な状況だった
・空襲で大都市が消滅
→その都市機能が空襲を受けなかった都市に移動
→地方都市が活性化
・焼け野原になった大都市を再建築
→建築資材を提供する地方都市が活性化
・極度の食料不足
→食料品の価格上昇、ハイパーインフレ
→食料供給する農村部への資産移転
→農民がお金を使うと地方都市が活性化
・・・という、色々な事象が全て地方都市を活性化させる方向に向いてた時代だった。
それが、
・大都市の復興
→一時的に地方に移転していた機能が大都市に戻る
→地方都市の衰退
→建築資材の需要低下
→地方都市の衰退
・食料供給の正常化、むしろ生産過剰気味に
→農産物の価格の停滞または暴落
→農民の貧困化
→農民が地方都市でお金を使わない
→地方都市の衰退
・・・っていう、全部逆向きのベクトルになってしまった結果が、シャッター街なわけ。
だから、地方都市が 1950〜60年代のような活況を再び見せることがあるとするならば、それは、また戦争でも起こるとか、大震災で東京が壊滅するとか、大噴火や隕石落下で世界的に気候がおかしくなって食料難で食料価格が暴騰するとか、そういうとんでもないひどい状況が発生した状況以外は考えられない。
平和で何事もない時代がつづく限りは、地方都市が 1950〜60年代のような活況を再び見せることは絶対に無い訳。それはけして不幸な事では無い。