chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

エンゲル係数の誤謬

 
エンゲル係数とは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%AB%E4%BF%82%E6%95%B0
 
これな。統計データとして、「エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低い」というのは、1857年時点では客観的事実だったのだろう。では、生活水準を上げるために、エンゲル係数が低い数字になるよう、食費を削る事は、生活水準の向上に役立つのだろうか?
 
おかしいよな。スーパーの激安特売品ばかりを最低限買って食生活をまかなうことで生活の水準が上がるなんて事は無い。因果関係を間違えてるよな。
 
統計データを元に何かを言おうとするときに、気をつけなくちゃいけない罠が、ここにもあるよな。
 
小学校か中学校の社会科でエンゲル係数について習った記憶があるんだよ。それで、農産物、水産物の価格を据え置く、あるいは値下げしようとする風潮が、日本中で強まったと思う。その結果、1次産業が仕事として魅力が無くなり、地方が荒廃し始めた。
 
生産性が向上して、その結果としてコストダウンになるんなら良い。生産性の向上無しに、価格低下のみを求めたら、その産業は潰れてしまう。
 
エンゲル係数が低い人の生活水準は高いかもしれない。では、そのために、地方が衰退する事は正当化されうるのだろうか?