chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

20年後の石油需給

ネタ元:
原発はダメ、自然エネ拡大まで天然ガス」では解決しない --- 日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120227/229101/
 
本当に20年後に石油生産が半減するとすると、20年後の石油価格は相対的に今の5倍以上になっていても不思議じゃないな。現時点ですでに、少し前の価格の5倍ぐらいの水準になってる訳で、この先、さらに今の5倍以上になる可能性は十分ある。ちなみにこれは、世界の人口増とか、インドや中国が今のままの場合で、そういう国の発展状況次第によってはもっと上という可能性もありえる。
 
石油価格が5倍になり、原発がダメなら電気代も5倍、プラスチック等の原材料費も5倍。
 
予想
・食品のプラスチック容器はリサイクルが当たり前になる。日本は水は沢山あるから、洗浄したほうが安くなる可能性高し。
・さすがに石油価格が5倍にもなると、自家用車じゃなくて田舎の公共交通機関も息を吹き返すと思われ。老人にも優しいし。
・電気代5倍かぁ。省エネ技術はますます進歩しそう。エアコンを今までのようにガンガン使うというのは、かなり贅沢な話しになるだろう。 建物の断熱技術に注目が集まりそう。
・石油価格が上がると太陽電池の価格も上がるというジレンマが有りそうだが、それでも火力発電と比べたら十分ペイするレベルになるだろう。そこらじゅう太陽電池だらけになる日も遠くないかもしれない→土地買っとけってオチか。
 
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石油の生産が伸び悩んで、値段が上がってくると、石炭の液化っていうのが案外イケルかもしれない。
石炭の埋蔵量はまだかなりあるので、エネルギー源のしばらくの延命策として本命に成りうる。
 
石炭液化 --- wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%82%AD%E6%B6%B2%E5%8C%96
ほう。1バーレル50ドル以上なら採算取れるのか。今の100ドルならウハウハじゃん。このプラントの建設が進めば、そんなに極端な値上がりは当面回避できるかもな。
 
バイオ燃料より有望、液化石炭の未来 --- Newsweek
http://www.newsweekjapan.jp/stories/2011/08/post-2186.php
 
石炭液化の工程では水素が必要になるわけだが、気になるのはこの大量の水素の確保をどうするのかだが・・・実用化してるのは水の電気分解だけかぁ。プラントでは発電所を併設して電気分解することになるのかな。
 
中国の石炭液化事業強行と地方の論理
http://www.asiam.co.jp/derivatives/09/20090410deri_matu_coallequefaction3.pdf

(3) 大量の廃棄物を排出し、環境汚染の原因になる。年産 100 万トンのプラントの場合、廃水を年間 2,000〜3,000 万トン、スラリーを 50 万トン排出する。また、硫黄分を含む大量の廃棄も発生する。

大量の有害な廃棄物の問題かぁ。そりゃそうだよな。こりゃ1バーレル50ドル以上で採算取れるつーのは眉唾だな。それでも100ドル以上ともなれば、いろいろ方法は有りそうな気がする。

石炭生産地区や石炭企業集団の視点からすれば、石炭価格が低い場合に液化油を増産し、石炭価格が上昇した場合に液化油を減産して石炭の販売に切り替えることで、石炭資源による収益の極大化を図る

なるほど。
 
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ちなみに、バイオ燃料は、
光合成の場合:二酸化炭素を大気中から効率よく安価に回収する方法が実用化されてない
有機物利用の場合:エサとなる有機物の確保が問題。石炭を食べさせる方法も、可能性としては有りえるが、それなら科学的に液化したほうが効率的。
ということで、今後数十年のスパンでは液化石炭に勝てる気がしない。こいつらの本当の出番は石炭が枯渇した後の時代だろうな。
 
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石炭では、2酸化炭素の排出が課題かぁ。これとバイオ燃料を組み合わせて、二酸化炭素光合成で燃料化できると理想的だが、さらにコストが上がるなぁ。1バーレル200ドル以上で落ち着くような時代が来たら有りえるかもしれん。 
 
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太陽光発電風力発電の電力で水素を作り、水素をそのまま燃料として利用するという方法もあるが、貯蔵方法が問題なのよね。
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt019j/0210_04_feature_articles/200210_fa02/200210_fa02.html