chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ニコニコ動画に集う人々は、21世紀の「祭り」を模索しているのではないか

 
ニコニコ動画では、時折り、本当の素人作品でありながら1日で何十万人もの人が視聴して膨大なコメントがつくという、いわゆる「祭り」とよばれる状況が起こる。この祭りは純粋に1本の投稿だけで起こる場合もあるし、いろんな人の多種多様な作品群として盛り上がる場合もある。

ここで面白いのは、単に大勢の人が集まった、というだけでは、必ずしも祭りにはならないということ。「祭り」と呼ばれる状況としては、
 
・いろんな人が集まっていること
ファンからアンチから、子どもから若者から中年以上の年代、それぞれ趣味もばらばらで、普通には一緒になにかをやるなんて考えられそうもない人々が、共通のネタで盛り上がっているという状況。これはなんだか楽しい。すげー楽しい。
逆にいうと、たとえば仮にコアな中年ガンオタだけが10万人集まったとしても、それを祭りというかといえば、それはちょっ違うだろという事。ぜんぜん関係ない人まで巻き込んで一緒に盛り上がれる力がない限り、それは祭りとは呼べない。
 
・誰かが描いたシナリオ通りにものごとが進むのではないということ。予想外の展開が起こる可能性に満ちていること。
 
・金持ちよりも、気取ったアーティストよりも、職人気質が尊ばれる風潮
 
こうして整理してみて改めて思うのは、
 
「あぁ、これってまさに日本!」 
 
ということを、改めて思うのですよ。祭り好きで職人気質、イイじゃないですか。それが、最新の話題のサービスの核心にかなり近い所に存在するということ。なんてステキ。(感涙

都会では、老若男女が集う昔ながらの祭りが衰退してしまい、お子様の思い出づくりイベントと化して久しい昨今ですが、その魂はまだ死んでいなかった。こんな思わぬ所で、大勢の日本人の意識下の祭りを求める気持ちが、もやもやと形をあらわしつつきているのではないかと、そう思えてくるのですよ。

関連記事:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/30/news112.html

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後日追記
「■[Robot]女神に祭り上げられた初音ミク-彼女は自ら望んでその高みに登ったか」
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20080104/1199449986
「お祭り会場」としてのニコニコ動画に、初音ミクという偶像=女神が「御輿に乗せられて担がれた」ということか。うんうん。