chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ニコニコ動画は永遠の実験場であってほしい

 
なんでニコニコ動画がこれだけ注目される存在になったかという考察をする記事をいくつか読んだ。
みんなちょっとずつ人の意見とは違っていて、そういう多面性も重要なポイントだと思う。2chとの関連は避けて通れないと思うけど、これについてもいろんな人が記事にしてるので繰り返さない。
 
他の人の記事としてはまだ読んでない所で言うと、今のTVが、「ある種の需要」を満たすことができなくなってしまっていて、その空席に、ニコニコ動画がうまく席を得ることができた、という側面があるのではないかと俺は考えた。   
昔のTVにあって、今のTVに無くなってしまったもの・・・その昔、TVがまだ手探りで番組製作されていた頃は、それはまるで今のニコニコ動画のような破天荒な雰囲気を、もっと持っていたんじゃないかと思うのだ。以前の「進め電波少年」みたいなのをイメージしてもらってもいい。映画や舞台やラジオなんかからスピンアウトした人たちが、失敗を恐れずに実験的なことや野心的なことを手探りでやっていた時代。しかし、TVが沢山の人の支持を得て社会的地位を築き、今度はそれを守る立場になった時、その姿は、・・・ある層・・・からは支持されないものに変質してしまった。
 
ニコニコ動画がTVの座を狙うわけでは無いという話は、そういう視点からみれば至極納得できる。「TVが失ったもの」をニコニコ動画に求めている人は、ニコニコ動画にTVのようになってほしいとは考えないのだ。ニコニコ動画は永遠の実験場であってほしい。
 
(違法コピーの話でいえば、TVこそ、契約に基づく明朗な費用負担をしているとはいえ、無料で庶民に娯楽を垂れ流しはじめた張本人なのであって、映画や演劇の人から見れば「お前が言うな」な話は少なからずあると思われる。)
 
でも実際はそうもいかないかもしればい。今、「TVなんてくだらねー」と言われるのと同じレベルで、「ニコニコ動画なんてくだらねー」と言われてしまう時は、それでもやがて来てしまうのだろうか?
(それ以前に、現在でさえアンチニコ厨がむしろ多数派なのかもしれないけれど)